2015年08月02日

永遠の愛

世の中に永遠の愛はない。今君に「好きだよ」と言った人も1年後には「え〜?それって俺?」と平気で手のひらを返す。

 

ましてや大手企業のビジネスとなれば今の時代誰もが自分の利益ばかりを優先して取引相手と交わした過去の約束など関係ない。そういうことが出来る人間が出世するわけだから自然と経営陣も「手のひら返し」が出来る人間ばかりになる。

 

最近世界中の銀行が顧客に対して手紙を送り始めている。内容は「あなたに関するデータは今後自動的にあなたの住む国の当局に連絡することがあるので予めご了承下さい」である。

 

口座開設した時はもー嬉しそうに「有難うございますー」そしてその時お客が担当者に「このデータは個人情報だから銀行から外にでることはないよね」と聴くと、必ずきりっとした顔で「当行はお客様のご信頼の元に成り立っております。そのお客様の情報を外部に漏らすことなどあり得ません」だった。

 

勿論これが国際犯罪とかマネー・ロンダリングであれば話は違う。当局が犯人の資金の動きを追跡して行く中で個人情報の開示を求めるだろう。

 

しかし今回のは話が違うのだ。昨年のG20会合で各国当局は「自動的かつ自発的に」個人情報を各国当局に呈示して情報交換をすることになったのだ。

 

米国当局はすでに手続きを進めており、現在ニュージーランドで銀行口座開設をする際は「米国市民権、居住権、滞在経験、納税者番号、米国内の銀行口座の有無」など、ありとあらゆることが聴かれる。この質問に答えなければ口座開設ができないのだ。

 

そして、よく勘違いされるのは、今までに開設した口座なら大丈夫だろって話だけど、今後は納税者番号がない口座から資金移動しようとすれば必ず「データ不足です。納税者番号を提出して下さい。それまでお客様の資金移動は出来ません」となる。

 

口座凍結である。

 

銀行の動きは今年から始まったばかりであり銀行システムとの接続に至るまでは後数年かかるだろう。だからそれまでは手作業でやることになる。それもすべて銀行側の経費負担でやるわけで、これやって何の利益にもならないのが肝心の銀行である。

 

だからいくら当局に言われたからって明日から「ハイハイ」と一生懸命にやるわけではない。むしろできるかぎり手間を省く方向に進むだろう。それは日本の銀行も同様である。

 

なので今外国に置いてある銀行口座が何の通知もないままに明日から突然口座凍結という事にはならないだろう。世界の大きな国際銀行から始まっていくだろう。これが各国のすべての銀行にまで広がるのは時間がかかる。それまでに資金を日本に戻す等の手を打っておけば問題ない。

 

けれど通知が来ても何もせずいつの間にかお金が動かせなくなったなんてのは洒落にならない。今日明日の問題ではないが放置先送り出来る問題でもない。



tom_eastwind at 19:34│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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