2015年08月14日

安倍談話

明日は終戦記念日だ。てか、敗戦記念日だ。日本は戦争に負けたのだ。日本はほんとに馬鹿な戦争に手を出して陸軍大学校を出た超優秀な軍人が正確確実に失敗して大本営の馬鹿が現実無視の作戦ばかりやって自滅した。それ以上でもそれ以下でもない。

 

日本の組織の仕組みは頭の良い連中同士が自分たち腰巾着が出世出来るように常に内向きに組織を作り現場を見ない。多様な人材ではなく阿吽の呼吸が分かる人間が重宝されて上に行けば行くほど責任を取らないイエスマンが生き残るようになる。

 

大きな組織ではこの時点で多くの創造的で現場を観ることが出来る人材は子会社などに出されて「上がり」である。残るのは内向きな議論に得意で上ばかり見ている「ひらめ連中」である。

 

これは日本という社会が持つ独特の風土であり「失敗しない事」が大事と思われているがこれは言葉を変えれば責任を取りたくないという事だ。失敗したら誰が責任を取るんだ?そう言って誰も何もしなくなる。

 

では何故責任を取ることを嫌がるのか?僕は何だか極論だけど日本人は肉体の死を極端に嫌いひたすら長く生きることを善しとして、責任を取ることの最終形が命を奪われることを本能的に理解していてだから失敗→責任→死なのかなって思う。つまり「あの世」がなくて現世のみで生きているから現世を何としてでも長くしたい。

 

推論を土台にした話なので夢想花だけど、5年位前にスキーヤーの事故があった。日本の夏場にスキー旅行専門会社がツアーを組んでクイーンズタウンにやって来た。その中の最高齢ではないか、80歳代のスキー大好きで元気なおじいさんがいた。

 

コロネットピークスキー場に専用コースを作りポールを立てて皆が順番に滑り降りてくるのだが、このおじいさんが滑走途中に一回転んだ。すぐ立ち上がって皆のいる下まで降りてきたのだがその数分後に突如倒れた。何だかわからないまま救急車で地元の病院に運ばれたがその時にはすでに死亡していた。

 

そう、転倒した時に頭を打って、それが原因で死んだのだ。

 

その時にキーウィは皆口を揃えて「このおじいさん、何て素晴らしい人生だったんだろう!」と言った。

 

キーウィにとっては長く生きることよりも「善く生きる」ことの方が大事である。人生の長短は関係ない、死ねば天国に行けるのだ。

 

何はともあれ安倍首相が談話を語った。内容はよく出来ている。言葉に品がある。

 

「政治は歴史に対し謙虚であるべきと申し上げてきました。 」

 

これは明確に中国や韓国に対して「嘘つくんじゃねーよ!」と言ってるわけで他にも欧米諸国の植民地主義も取り上げて、日本も道踏み外したけどさ、お前らもいい加減にせーよってのがよく分かる。

 

でもって「こんな毎回毎回のお詫びなんて俺の世代で終わりにしなきゃ。未来を見ようぜ」ってのも、要するの中国韓国に対して「お詫びをするのはこれが最後」って言ってる。

 

文章全体に安倍首相の言いたいことがしっかりと包含されている。彼を戦争礼賛という人もいるが僕は決してそうは思わない。彼はあくまで平和で繁栄する日本を作りたいだけだと思う。ただその方向性の先にあるのがどうしても戦争になってしまうだけなのだ。

 

何はともあれ、日本はきちっとメッセージを発信した。各国がこれをどう受け止めるか、興味のあるところだ。



tom_eastwind at 10:01│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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