2015年08月19日

土地に名前を刻む

金丸信という政治家が自宅の金庫に銀行の証券をたっぷり保有してたのは有名な話だ。無記名でワリコーとかなんちゃら、当時の特定の銀行が政治家の御用達となっていた時代もある。

 

あれも1つの資金保管策だろう。ところでAucklandには日本と同じように貸し金庫がある。クイーンストリート沿いのビルの中だがここはまだ「空き」がある。なので金を持ち込んで保管しておく方法もある。

 

しかしながら現実的問題として金を運んで貸し金庫を使うのはどうもねーと思う人は多いと思う。そんな時に僕が思うのは今のAucklandなら今のうちに土地を仕入れておくことだ。

 

日本人が一番勘違いしやすいのは、問題があって一度対策をすればそれで一生OKと思うことだ。けれど法律は毎年変わる。

 

時代も場所も個人の命を保障しない。冬季オリンピックが行われたサラエボは世界中の観客で賑わったが、その数年後に同じ街で民族浄化という虐殺が行われた。

 

韓国は日本併合(良いか悪いか別にして)後1945年まで戦場になることもなく過ごしていたがその5年後に北朝鮮が攻めてきてソウルの街は火の海になり韓国軍は撤退した。街に残った人々は北朝鮮の命令を聴くしかなかった。

 

その後米軍が仁川上陸、韓国軍と共にソウルを取り戻したがその時北朝鮮の指示に従っていた人々は韓国軍によって北朝鮮のスパイと看做され殺された。つい最近まで仲良くしてた人々が敵味方に分かれ民間人なのに殺された。5年前に誰が想像出来ただろう。

 

いつ、どこで何が起こるかほんとに誰にも分からない。

 

資産を守るってのは簡単ではない。毎年新しく出てくる税制に対応した手段をする必要がある。その中で今一番効果的だなって思うのが土地とその関連ビジネスである。

 

ニュージーランドの場合、不動産関連であれば個人の名前が出ない。不動産投資を行い利益に対してNZで普通に納税するが個人名は出ないという方法もある。銀行預金と不動産の違いは、銀行預金はインフレに弱く個人名が捕捉されるが不動産の場合はインフレに強く個人名を出さなくても済む方法があるという事だ。

 

土地に名前を刻み子供達に残す。今の時代には有効な方法だと思う。



tom_eastwind at 19:11│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔