2015年08月27日

ニュージーランドの金利

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[ウェリントン 24日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)のグラント・スペンサー副総裁は24日、過熱するオークランドの住宅市場が懸念事項で、国内金融システムや経済に打撃を与えるリスクが高まっている、との見方を示した。

投資家のリスク志向の高まりが住宅価格を押し上げている一因だ、と指摘。また、低金利も価格押し上げ要因になっていることを中銀は認識している、と語った。

その上で「ただ、輸出価格や経済活動、消費者物価指数が弱い数字となっていることを踏まえると、当面利上げは選択肢にない」と述べた。

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ニュージーランドにおける投資は日本のようにたくさんの商品があるわけではない。たった400万人の国だし日本のような1億人を相手に金融が発達しているわけでもない。

 

なので投資と言えば銀行預金か不動産が殆どである。銀行金利は大体4%程度。利息には税金が発生する。通常は居住者用税率が適用される。

 

現在のニュージーランドの物価上昇率は大体3%程度だけどAucklandでは5%だから投資リターンが5%以上でないと確実に赤字になる。

 

給料で働く人の場合は賃上げが期待出来るけど(余人を持って代えがたい人材の場合)自分が投資家として資金運用をする場合はそうはいかない。

 

なので投資となると自然と不動産に向く。政府としても投資市場に資金が流れているのは分かるけど、住宅不足がこれから5年以上続くわけでその意味では投資家が不動産投資をしてくれれば住宅問題もある程度収まる。

 

当社が毎月発行しているファイナンシャルレポートにはその辺の政府の痛し痒しのバランスぶりが分かるのでご興味のある方はどうぞ。

 

さあ、あさっての土曜日29日は久しぶりにニュージーランド説明会だ。今年はあと何回やるかは未定。



tom_eastwind at 15:48│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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