2015年09月08日

多言語地帯にて ろくでなし

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都内で生活するある中国人男性会社員は先日、電車の座席で居眠りしていた。駅で男性の左右に座っていた人がともに降りていった。その後、中国人留学生の女の子2人が乗ってきて、1人が男性の左隣に座り、もう1人はその前に立った。電車が動き出すと、2人は中国語で会話を始めた。「隣のお兄さん、なんで横にずれないのかな」、「ほんと。気遣いがないよね」。男性は次の駅で目を覚ましたふりをして右にずれ、席を空けてやると、立っていた1人が男性をにらみながら座った。すると座った女の子は「わ!この人の尻熱っ!」と言い、隣の女の子も笑いながら「冷ましてから座れば?痔がうつるよ」と言い放った。

 

その後も2人は男性の方をチラチラ見ながら「痔はうつらないでしょ?」、「もういいよ、見た感じ病気持ってそうじゃないし。(男性の)顔を立ててあげよう。このお兄さんどうしてこんなに真っ黒なの?どこで焼いてんのかしらね」などと会話が続いた。それをずっと聞いていた男性は「とても傷ついた」としている。

 

こうしたことは、日本の電車内では日常的に起きている。時にはあまりに会話が盛り上がりすぎて、隣の乗客から「私も中国人だ」と告げられることもある。こんなところに中国語がわかる人はいないと思い込み、プライバシーにかかわるようなことを平気で話してしまうのだ。ある中国人は、中国人が金銭トラブルの話をしているのを聞いて仲裁に入りたくなったり、面白い話を聞いて思わず笑ってしまったりしたことがあるという。

 

では、1両の電車内で同胞に出くわす確率はどのくらいなのだろうか。法務省の統計から計算すると、日本の首都圏では50人に1人が外国人。そのうち中国人は38%を占めている。つまり1000人中8人が中国人だ。満員の山手線の車両1両に300人ほどが乗っているとすると、23人は中国人だということになる。中国人が集中する地域の沿線では、さらに中国人に遭遇する確率が高くなる。忘れてはいけないのが、これは中国人観光客を含んでいないという点だ。観光で日本を訪れる中国人は、街にいるのはみんな日本人であると信じて疑わないのだ。(翻訳・編集/TK

http://www.recordchina.co.jp/a93062.html

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これ、多重言語地域で生活しているとよく出くわす場面である(笑)。東京の空港や新幹線、ホテルなど公共の場所では実際に英語と中国語と日本語が飛び回っている。

 

相手はこっちが分からないと思ってべらべら英語で喋ったり、かと思えば中国人グループは大声でホテルのロビーで騒ぎながら子どもたちを走らせてる。ココは運動場じゃないぞ。ぼくは頭にくると瞬間湯沸し器のように一瞬で怒鳴りだす。

 

けど面白い事にその時の頭のなかは戦闘モードなので、今この相手にこの場所で何語で怒鳴れば一番効果があるかを考える。なので香港空港からAucklandに戻る時に後ろに引っ付いた学生風の中国人には英語だ。この場所で広東語でやると相手に主導権を取られる可能性がある。英語なら負けない。日本語だと相手に通じない。

 

戦闘モードだけではない。例えば東京のホテルのバーカウンターで飲んでる時に隣に座った西洋人が少しびびってるようなら英語で話しかける。どこから来たんだい(笑顔)?それで彼は少しほっとしたような顔で「あ、英語、通じるんだ」と会話が始まる。

 

ややこしいのは日本語である。例えば香港やシンガポールや台湾空港のラウンジでパソコン使いながら英字新聞や中国語新聞を読んでると、隣に座った日本人ビジネスマンチームはこちらが日本語を理解出来ると思わず安心して大声で日本語で地元中国人の悪口を言う。

 

よーいうわ、お前それほど立派か?所詮組織の中でつるんで仲間意識を楽しんでるだけじゃん、ばーか(笑)。

 

けど中には日本語でのジョークが出てきたりする。これ聴くとつい笑ってしまうので笑いを我慢するのが大変だ(笑)。どうしても我慢できない時にはトイレに駆け込むがそういうジョークに限って壺にはまるので元の席に戻ったらまた笑いそうになる。

 

そこですかさず英語でも中国語新聞でも良い、ジョークのページを開いて笑う。こうやれば日本人ビジネスマングループからすれば「変なやつ?」と思われても「バレたか?」とは思われない。自分が日本語出来ますよと最初に情報発信するなら日本字新聞を広げておくことかな。

 

いずれにしても多言語地帯にいる時はちょっとろくでなしだけどその事実をよく認識して周囲に正しいメッセージをそれとなく発信することで随分自分の身を守れるのも事実だ。これは僕が長い海外生活で覚えた生き残り法の一つ。ほんとです(苦笑)。



tom_eastwind at 19:18│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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