2015年09月09日

ハーレー・ダビッドソン

最近シティの昼間でもオートバイの爆音がうるさい。特にハーレーは底から響く音が信号待ちの時に横に来られるとこっちの車内で会話が出来ないほどである。

 

地元のキーウィに聴くと「ビジネスで成功すると車やバイクに走る奴(ボーイ)が多いのさ。覚えているかい、映画のファーステスト・インディアン(アンソニーホプキンス主演)、キーウィはいくつになってもビッグボーイなんだよ」

 

シティでは10年前なら考えられなかったような交通渋滞が起こり、人々は平気で信号無視に無理な車線変更、クラクションのならしあい。

 

勿論そうは言っても僕は20年前のシティのゆっくりと車が移動して誰もクラクションを使わず道を譲りあった時代を見ているものだからどうしても今のシティを「野蛮だな、野蛮になったなー」って思うが、日本に比べればそれでもまだ上品である。

 

割り込み上等鼻と鼻、みたいなのはないし、ましてやアジアの喧騒のような混み方でもないから日本から来たばかりの方には違和感ないかもしれないが、シティの過去と現在を比較してみると、どうしても「荒くなったなー」である。

 

郊外では昔のように道の譲り合いが普通であるが、このシティだけは何だか都会化しているってのか、変化している。人々が焦ってる感じだ。理由はわかるが。

 

僕のオフィスはクイーンストリートとビクトリアストリートの交差点にあり尚且つ交差点を見下ろすコーナーにあり僕の机は角の角なのでちょっと首を伸ばすと下を走る車列が見える。そこで朝からクラクション鳴らしてるわけだ。

 

そこに今度はハーレーダビッドソンが入り込んで賑やかな話になっているのだが、同時に時代についてこれない人も増えているのを感じる。昨日と同じ今日があり明日も同じと思いたい人々だが彼らは戦う力がない。何故なら過去と同じことしかしてないからだ。変化を嫌うけど他人並みの給料は欲しい?そりゃ無理でしょ。

 

古い映画に「真夜中のカウボーイ」ってのがある。アンジェリーナ・ジョリーのお父さんであるジョン・ボイトの若いころの名作だ。米国の田舎から都会に出ればお金持ちになれると信じて都会を目指してやって来たが本人は何が出来るわけでもない。そのうち似たような境遇のダスティン・ホフマンに遭い二人して都会を生き残ろうとするが・・・。

 

悲しい映画だけど事実だ。都会で生き残りたいのなら全身全霊をハリネズミ状態にして戦え。常に情報を吸収して自分の頭で演算して答を出して記録する。そういう能力がなければ成長する都会では生き残れない。

 

田舎から都会への落下傘降下は本当に大変だ。無事に貯金出来て持続する生活を構築出来るのは約5割。貯金出来ないけど固定した仕事が何とか得られる人は4割、残りは路上で信号待ちの車に水かけてワイパージョブみたいなもんだ。生活保護が徹底しているからこの程度の数字なのだろう。生きるのはきついが生き残るのはもっときつい。

 

Aucklandのシティも20年前はのんびりしてたのにな。交差点のクラクションやハーレーダビッドソンのエンジン音を聴いて仕事の合間に振り向く。20年前を振り向く。



tom_eastwind at 20:40│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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