2015年09月14日

マイナンバー制度 実務面から見て

マインバンバー制度だが、案の定制度的にも技術的に対応出来てない。あはは、番号導入するのは良いが、各省庁ごとに同床異夢でありコンピューターシステムの要件定義すら確定してない。

 

そうは言っても各国政府は来年に向けて金融機関に通達を出すだろう「被居住者の場合は居住国の納税者番号を記入すること。各銀行はそれぞれの口座開設申込書の欄に項目を加えるだろうしすでに口座を持っている日本人には「マイナンバーの提出」を要求してくる。

 

ここでおそらくだがNZの銀行の場合、対応策としては2つある。1つはまずそのままマイナンバーを申告すること、もう一つは口座を閉鎖して資金移動することだ。

 

ここでマイナンバーを出さずに口座閉鎖すれば終わった口座であるから通常の銀行システムからは出て来ない。システムから切り離されてデータセンターなどで保管されるだけだ。

 

そして僕が個人的に推測しているのは制度は導入しても日本のマイナンバーが整備されてないからヒモ付の実務作業として何年かかるんかい?である。日本人がNZに銀行口座を持っている。そのこと自体は問題はない。そこにNZの納税者番号であるIRDとひも付けされた場合にどうなるかが問題だが時間的に余裕が出来た気がする。

 

それにしても去年の出国税の早さに比べて今回のマイナンバーはとろいな。出国税だけなら財務省内だけで話がまとまる。マイナンバーは船頭多くしての状態のようである。

 

もう一つはNZの場合こういうのは窓口で手書きで申込書に記入する。経験された方も多いだろうがキーウィは基本的に「写経」に弱い。独自性はあるのだけどお客が書いた紙データをキーボードで入力するのだが、この時に名前や番号を間違う。よくある失敗だ。日本人の数字の書き方はキーウィと違うから4と7を打ち間違えるとか紙を反対側から見てて6を9と入力したり(笑)。

 

こうなるともう、どれだけシステムがしっかりしていてもその入力時点でミスが発生しているのでどうしようもない。

 

中国人や日本人はそろばん1つで正確に計算が出来る。ところがアメリカ人は数字に弱い。彼らに手書きでやらせると絶対に失敗するってんで出来たのがレジマシンである。その後この技術がコンピューターになる。言葉を変えれば「計算が弱いから計算機を作った」ようなものだ。米国のIBMInternational Business Machine である。

 

話は戻るが、では口座閉鎖を選択した場合資金の移動先が必要となる。NZでは10月1日から不動産のビジネス売買の際のIRDと銀行口座開設が決まっている。日本は10月からマイナンバーを配布することになる。どちらも10月1日開始。なので区切りとしてはまず第一に9月末。そして12月末である。



tom_eastwind at 06:58│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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