2015年09月17日

再度 民泊

「ホスピタリティとは人となり。素の自分と行動で伝えよう」AirB&Bの中でホストに求められる素質って書いてるけど、ホスピタリティとはカネなり。高層マンションの他の住人や周囲の人のことは考えず素の自分と行動で客を集めて伝えているのだから分かりやすい。カネが欲しい素の自分がAirB&Bに登録という行動を起こして免許取らずに安全確保もせずにホテル商売をやってるんだから。

 

AirB&Bは新しいサービスでありながら需要があり成長しているが、それは元々がお互いの部屋を交換する感覚で始まった。ところがこれが商売になると思った人が投資目的で高層マンションの一部屋を買いこれを旅行者に「販売」するようになった。

 

この事は以前も書いたが、いずれ何かの事件が起こる。素人がやってるビジネスなのだ、旅館やホテルのような非常体制もなければ消防法もない、そんな人間が会ったこともない日本語が出来ない人を泊めるわけで、そりゃマンション住民と問題を起こす。第一万が一地震が起こってエレベーター停止なんて時にはどうしていいか分からないだろう。

 

または例えば頭に来た居住者が部屋番号を特定して人が寝てる部屋が内側から開かないように細工するとか()殴り合いになるとか(笑えない)宿泊者が実は自殺場所を探してた(全然笑えない)とか社会的に問題視されるようになると、そのあたりでやっと役所が調整に入るのだろう。

 

けど国交省と厚労省にまたがっているのでお互いに利権と見れば奪い合いになりカネにならんと思えば面倒くさいから無視、なんて筋書きもある。

 

今のところ役所からしてもAirB&B側から「聞き込み」をするくらいだ。オリンピックに向けて民泊という概念を導入するってのもありかなって政府で検討しているようだが政府も風見鶏なところがあるからまだ方向性不明だろう。

 

これが個人の住宅一軒家なら話は分かる。個人の自由だ。自分のベッドを見知らぬ他人に寝かせて翌朝見てみると部屋中ケチャップだらけでピザの食い散らかしがカーペットを汚しても気にならない人は良い。貸せばよい、小銭のために。

 

このあたり、AirB&Bという仕組みを作った米国は彼らなりの助け合いの価値観や遠くの友達がやって来て庭でBBQやって客室に泊まっていくって感覚の延長でいけるのだろう。ただその感覚が日本人にどこまで受け入れられるのか?

 

自分の家ってのは自分の城であり城主がカネの為に城を一晩でも明け渡すってのはあまり現実的ではない。

 

まとめると、AirB&Bには2つの問題がある。

 

1・共有施設を持つマンションをホテルの部屋として売ることが法的にどうなのか?(月極長期の賃貸と民泊は基本的に違う)

 

2・一軒家であっても自分のベッドに他人が寝ることを許容出来るのか?

 

1は法的問題であり政府は「OKよ〜」みたいな雰囲気だが法律家は「旅館業法違反でしょ?」でありどっちに落とし所が来るか分からない。

 

2は倫理的な問題であり個人個人で判断することになると思うが、少なくとも僕は自分のベッドで寝るのは家族だけである。見知らぬ他人を(実際は登録している実物だがそれでも見知らぬとほぼ同義語)どうしても自分の家に入れるというなら5千ドルかけて離れを作りお風呂とトイレを作り客室にしてそこに泊まってもらう。完全赤字でも矜持は守れる。

 

この、AirB&Bは西洋社会では同じ道徳観や倫理観があるからいけるのだろうが、日本で馴染むか?やはり好きになれない仕組みである。しかしこれはあくまでも僕の旅行業の経験と個人的矜持の問題であるので、池に放り込んだ小石くらいに考えてくれればと思う。



tom_eastwind at 17:00│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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