2015年09月23日

とらやのようかん

「甘くなきこの世の中をようかんで甘く過ごすも人生(たび)の楽しみ」

 

即興の句ってのは昔の武士のように日頃から言葉に触れていればおひとつどうぞって言われて「それでは〜」って感じで最後にひとひねり出てくるんだろう。

 

とらやの羊羹、通販で送ってようかんを受け取った方からお礼メールが来たのでその場で高杉晋作の短歌をもじって思いついて返信した時に作った短歌。

 

それにしても今日は殺伐とした忙しさだった。社内では伝言ゲームで意味不明のが4件発生。なんじゃこりゃ?神経的に疲れる。一日の後にくたくたで家に帰りパソコン開くとようかんのお礼。

 

ふとこういう短歌が出てくるのは、まさに疲れている時に体が甘いモノが欲しい気持ちと同じで僕の場合疲れている時に脳みそが仕事モードを生活モードに切り替えようとしているのだろう。たぶん文字や文章は僕にとっての生活の糧なのだろう。

 

うちは貧乏だったが学校に行けば本があり小学生の頃から活字中毒だった僕はいつも図書館に通ってた。とにかくよく本を読んだ。なんでも読んだ。哲学から歴史から漫画まで乱読である。そのうち活字、てか文章や文字の並び方を見るだけで色とか音を感じるようになり程度の低い本は手に取って数ページパラパラするとすぐ分かるようになった。これは今も変わらない。

 

Amazonで注文する時もレビューを読む時にまずレビューを書いた人の文章を評価して「あー、この人がダメってんなら面白いかも」とかやってる。本の内容は隠されているが様々なレビューや雑誌での書評やら、外側が見えるから自然と内側にあるものが予測出来る。

 

万葉集:今から1千年ちょっと前に作られた和歌集だ。

 

君がため、春の野に来て若菜摘む、我が衣手に雪は降りつつ

*文意:若菜に振られた君のため、まだ春寒い草原で若菜をやっつける、あー寒い(笑)

 

由良のとを わたる舟人 かぢをたえ 行方もしらぬ 恋の道かな 

*文意:可愛い由良さん家に行こうとした舟人の男が陸上でカーナビなくしてどうしようとじっとたたずむ。ばーか。

 

来ぬ人をまつほの浦の夕凪に焼くや藻塩の身も焦がれつつ

*文意:あの〜人は行って行ってしまった、もう帰って来ない、五木ひろしだな。一日中待っても来ない、あたしゃ藻塩の海水だよ。まさに不倫女の究極ですね、焼かれてしまえ、恋の炎に(笑)

 

たまたま日本に生まれたが本当にこんな古典を知ることが出来て幸せだ。本当に日本の文学って1000年以上前からあるわけで素晴らしい。シェークスピアより古いのだ。

 

何事も先達はあらま欲しき事なり。先人に学ぶことは多い。ようかん食べてる人の姿を思い浮かべつつ、よっしゃ明日も頑張るぞって思えた。



tom_eastwind at 21:45│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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