2015年11月02日

説明会無事終了

昨日の説明会参加者は男性現役社長が殆どで、またも時の流れを感じる。移住説明会を始めた当初の時期は技能移民で専門学校に行き就職先を見つけて永住権に繋げるパターンが殆どであった。

 

以前なら日本で多忙を極める現役社長が移住なんて考えるのはあり得なかった。

 

この説明会は基本全国から募集しており業種や年齢に制限はない。なのに常に同じような客層が同じ時期の説明会に集まってくる。数年前は起業家ビザが中心であった。最近は投資家が増えていて、今回は現役ビジネスマンである。

 

つまり日本全国に散らばっていて全く横の連携のない人々が全く同じ感覚を持って説明会にやってくるのだ。不思議なものである。

 

昨日は話の途中からクーラーのせいか突然鼻づまりになって発声が悪くなり参加された方にはちょっとご迷惑をおかけした。説明会終了後次回の個人面談予定やポイント計算を行うためのデータをお送りする。

 

2時間の説明会、その後2時間の個人面談、場所を移してお客様と合流。東京は寒いなー、僕はコートもマフラーも持ってないので外を歩くと結構きつい。Aucklandはそろそろ春から夏になるがこの時期の気温は東京の方が寒いくらいだ。

 

昨日ホテルに戻ったのが夜の9時過ぎで部屋でゆっくりしながら説明会に集まった皆さんの顔や経歴を思い出しつつ彼らの今後の移住プランをいろいろと考える。注意する点が人によって違うため一人ひとり自分でブレインストーミングをする。

 

僕のブレインストーミングは基本的に何の制限もしない。最初から商習慣などを頭に入れてしまうと斬新なアイデアは出て来ない。

 

それにしてもニュージーランドがどんどん豊かな国になっていくのを感じる。20年前は日本の方がお金を持ってて楽しい店やイベントがあってNZは何もなかった。ところが今ではAucklandの街では様々な新しいサービスが出てきており最低時給も東京よりAucklandの方が上。1時間約1200円である。交通費支給はない。

 

昔のAucklandはお金はないけど心が豊かだった。今はある程度賃金も上がり楽しめる場所も増えて金銭的にも豊かになった人が増えている。

 

世界は平準化する。経済的国境がなくなりすべての国の労働者が他国の同業者労働者と比較される時代になった。賃金は平準化する。つまり一時期世界で一番高い賃金だった日本の賃金が下がり続けて同程度の仕事をする中国人の賃金が上がり続けて二つの賃金が平準化するまでこの現象は続く。

 

この現象の中で発生しているのが2:8の原則である。つまり格差だ。日本では今格差が固定化し始めている。それもセーフティネットなしで。

それはAucklandでも確実に始まっている。この現実は止められない。ニュージーランド政府は消費税15%で再配分出来る仕組みを作っているから世界の先進国の中では格差の少ないほうだが、それでも格差が始まっているのを感じる。これからこの層はどうなるんだろうな、そんな事を考えながらの一人ブレインストーミングな夜だった。



tom_eastwind at 22:44│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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