2016年01月12日
ニュージーランドで求められる人材
技能移民枠で永住権を取得する事をお考えの方は当然英語力が必要な事は理解している。
けれどいくら永住権が取得出来ても就職に繋がる、又はより良い職種や希望する職種に付けないってのはよくある話だ。
その原因の1つは殆どの日本人が人材としてはジェネラリストであるという事だ。
日本企業のサラリーマンとして金太郎飴のような社会教育を受けているから「全員、右向け右!」には合っているのだがニュージーランドではスペシャリストが要求されることが多い。
何故ならジェネラリスト的な仕事は地元キーウィに優先的に配分されるし会社はインターネットとパソコンで一般業務がすごく減った。だから欲しいのは今すぐ役立つスペシャリストである。
ところが日本の大企業で例えば係長とか課長補佐などがやってる仕事は単なる社内の根回しや取引先を叩く事が中心なのに「おれ、出来る!」と思い込む。
そして現地で就職活動しても結局「優秀過ぎる」として丁重にお断りされることになる。
永住権は手段であり道具でありそれをどう有効に使って家族の幸せを創り上げるか、ここが一番大事である。
ならばここは二段階で考えてみればどうだろうか?
まず第一にはジェネラリストである自分をスペシャリストにする。今のニュージーランドでは日本食シェフが役立つ。日本ですしアカデミーに通って短期集中で勉強してAucklandでワークビザを取得する。そして1〜2年後に永住権を取得する。ここまでが第一段階。
そして何より大事なのはこの期間にNZの文化や考え方をよく分析して、何故彼らがそうするのかそうなるのかを理解容認することだ。
目の前で起こっている事をぼやっと観ているのではなく、何故こうなのかを考える。
例えばAucklandでキーウィビジネスマンが一人でタクシーに乗る時は大体助手席に座る。何故か?
例えばスーパーマーケットできちんとした身なりの買い物中のキーウィご婦人が一緒にいる子供の為にアイスクリーム売り場でアイスを取り出してその場で子供に食べさせている。何故か?
第二段階バイカルチャー。こうやってキーウィ文化を理解しつつ日本人として地元キーウィの人々と付き合えば次第にBBQに呼ばれる機会も増えて自分を紹介する事が出来る。
「実は日本ではこんな事もあんな事もやっててさ」まさにジェネラリストとして営業、経理、海外駐在、役職経験などを筋道だって説明出来れば「おー、君は何でも出来るんだね」となる。
地元キーウィとの繋がりが出来ればそのコネを利用して自分の希望する職種がどういう就職状況なのかも聴けばよい。日本人は一旦雇うとボスとしては使いやすいから長期雇用、地元社会で顔が広くなり更に多くのコネが出来る。
だからスペシャリストである自分とジェネラリストである自分を移住の段階で時系列で使い分ける事だ。