2016年01月19日
温度
今日は取引先の地元大手会計事務所とランチミーティング。
相手側のオフィスの会議室に小奇麗に並んだフィンガーフードを頂きながらおしゃべり。
ミーティングとは言っても年始の顔合わせなので具体的なテーマがあるわけではなく参加した皆さんが自由におしゃべりする。
当方は僕を入れて5名、相手方は4名、僕を除いて全員女性で年代も近いので自然と話は共通する。
スキー事故を痛む事から始まり初対面のメンバーもいるので少しづつ話題を広げていく。自分の趣味、最近の日本事情など柔らかい部分から話を進める。
僕はこんな場所でいきなりハイテンションでいくわけにはいかないので口を閉じてスタッフそれぞれが向い合って座ってる人に話題を振りつつ何となくお互いの距離感を確認していく。
ここの責任者と二人ならいきなりトップギアーで「わー!」とやるのだけど日本人スタッフの方がこの話を聴くと「この人、おかしい・・・?」と本気で思われる可能性が高いのでこういう場所ではあくまでもおとなしくしておく。
日本人が増えてきたおかげだろう、Aucklandの会計事務所も日本語の出来るスタッフや日本人スタッフが増えた。
ただやはりその中でも顧客と長期のお付き合いが出来るのは日本とニュージーランドの温度差を最小に出来るスタッフである。
なまじ日本語は出来るが言い訳ばかりで最後は「ここはNZですからー」と逃げるような奴には長いお付き合いは出来ない。そしてそういうのが多いのも事実であるが彼らは次第に過去のものになり始めているような気がする今年。
当社では移住する前から移住後の生活安定まで含めて5年から10年のお付き合いをしている。最長は15年である。
長いお付き合いが出来る一番の理由はお客様が賢く自分の置かれた状況を冷静に理解出来ることである。だからこちらの話をきちんと納得してくれる。
そして二番目の理由はこちらが日本の温度に合わせることでお客様に安心感を与えることだ。外国に住んでる外国人みたいな日本人は多くの場合温度差で片付けてトラブルを起こすが、うちは日本の温度で仕事をするから手続きが円滑に進む。
三番目は、やはり実際に移住するとNZの現実にぶつかるわけで日常生活の中で「あ、これが彼らの言ってた事かー」と理解するようになる。
そうなると彼らのほうの温度がこちらに近づいて来てお互いますます無理なく付き合い情報交換してAuckland社会の中で共生できるようになる。
温度差はまさに今日会計事務所スタッフの言われた話であり僕も全く同意である。ここさえわきまえていればよいのだ。
Aucklandの日本人はすでに1万5千人を超しているだろう。資格を取って仕事をしている日本人もたくさんいる。けれど中には資格だけしかなく温度差が理解出来ないビジネスセンスゼロってのが目立つ。
今日は資格を持ちながら温度差を理解している方たちと食事が出来て楽しかった。結局12時から始まった昼食会議は2時過ぎまで続いた。