2016年01月22日

銀行口座

去年からますます日本の銀行規制が厳しくなっている。特に海外在住の日本人が日本に口座を持っている場合、銀行によっては「外国居住なので口座を解約して下さい」と連絡があったりする。

 

保険加入も日本居住の確認をされて連絡先としている日本国内の家族に電話があり「直接本人と話したい」となる。本人いないわけで、じゃあ加入出来ないのかとなる。

 

今まで問題なかったものがある日突然問題になる。「だって去年はOKと言ったじゃないか」「ルールが変わりましたから」「上司出せ!」上司が出てきてお詫びをしても謝っても決定事項は変わらない、「いえ、ルールですので」。

 

そしていよいよマイナンバーだ。社会保障だけでなく銀行、保険、個人が加入しているすべてのものに必須となる。

 

これはニュージーランドも同様で、NZで投資活動に関わる人々はIRD(納税者)番号を取得してくれとなっている。今はまだ日本の住所でもNZの銀行口座を開けるがいずれ駄目になるだろう。

 

本当に世の中が大変化している。日本国内で普通の生活をしてマイナンバーを取得してネットバンキングして保険に入っている人にはこの変化は認識出来ないだろう。

 

けれど海外で生活をしているとこういう大きな波を感じることになる。

 

大企業で海外に派遣されている駐在員で日本に住民票がない場合は「帰国の意思を持って海外で5年の生活をする者」は特別枠で対応してくれるのだろうが移住の場合はそうはいかないようだ。

 

これはもう日本政府がはっきりと「外国に住むなら日本の既得権益を捨てろ」という事だろう。NZに移住していながら日本の年金とか医療とか銀行口座とか、何を言っとるんじゃ!であろう。

 

これから移住を考える人は、日本での既得権益を捨てることもきちんと視野に入れておく必要がある。よいとこ取りは出来ないのだ。



tom_eastwind at 12:10│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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