2016年01月23日

ポイ捨て

今週は豪華客船が次々とAuckland港を訪れている。北半球の冬に真夏の経験をしてもらうのが人気。ただ、クイーンストリートが混雑してしまい、まっすぐ歩くのも大変だ。

 

彼ら観光客は大体ご主人が短パンポロシャツ、奥さんは明るい色のひらひらドレス。クイーンストリートを左折すると港の入口が見えるのだが、豪華客船ってほんとにでかい。動く大型ホテルですな。

 

さてそんなクイーンストリートであるが歩きタバコや歩道半分くらい使って集団喫煙とかやってて、横を通ると臭い。NZではすべてのビルやレストランが禁煙だからシティでタバコを吸うとなると路上しかない。

 

タバコは個人の趣味であり肺がんになったら自費で治療してもらえばと思うが問題はポイ捨てである。実に柄が悪い。歩きタバコを吸って粋にペッと路上に捨てるのだが本人は格好良いと思っているのだろうか?

 

ポイ捨てで目立つのはアジアからの留学生だ。彼らは母国で親の背中を観て育っているからたばこはポイ捨てするものと思って悪いという認識がない。ゴミを作ってるという感覚がない。なので最近の歩道は掃除をしてもまたすぐに吸い殻が落ちてるってことになる。

 

普通の日本人なら「タバコ喫煙条例」と「ポイ捨て条例」を作ろうとなる。ただ出来れば法律ではなく道徳で対応してもらいたい問題である。

 

で本題。10年位前かな「世界の標準化で日本人の賃金は下がり続けて中国人の賃金は上昇して同じ金額になるまでこの動きは止まらない」と言ってたら「馬鹿らしい」と一笑に付された。

 

15年前に「経済国境がなくなるぞ」と言ったら、聴いた方はまるで意味が分からないって顔をしてた。経済国境?なんじゃそりゃ?である。

 

どちらも今現実化されている。世界で仕事は均一化されて会社にとって必要な仕事は経理処理ならインドや中国へ外注する。

 

それまで日本国内で存在していた業務がなくなるわけで当然若者の就業機会も減る。中国人に発注した仕事と同じ仕事をしたければ同一賃金だよ、となる。つまり中国人と同じ給料で働いてね、となる。

 

安倍首相が同一労働同一賃金と言ってるが、これは1970年代から日本に存在していた考え方である。当時でさえ日本国内で外注やアルバイトが問題になり正規労働組合員を守るために作られた。

 

国内で問題にされた当時は外国との競争など思いもよらなかったがインターネットの発達と飛行機の高速化で経済にとって国境はなくなったのだ。

 

そんな中で僕らが生き残るためには?中国人と同じ給料で働くか、自分にしか出来ない仕事を作るかである。

 

時代はあなたを待ってくれない。能力がないのに高い給料を要求するあなたを必要としていないのだから。

 

のろのろしていたらポイ捨てされるだけである。



tom_eastwind at 12:28│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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