2016年06月04日

金正恩

中国と北朝鮮が会談を行った。核技術開発継続、並進して経済成長を狙う北朝鮮がその方向性を習近平に直接説明しての発表となった。

 

その後北朝鮮は食料100万ドル分を要求、50万ドルなら出すとの、まあ訳の分からないせこい話をしている。

 

中国はそんなに甘くない。朝鮮戦争で中国と北朝鮮は組み米軍と戦い何とか食い止めて、その後お互いに義理兄弟となった。しかしその時の「一世」はもう殆ど死んでいる。

 

新しい中国軍部からすれば北朝鮮からそんな古文書を持ちだされても「いい加減にしろ」である。

 

金正恩が取る国際的挑発行為は中国も含めてだれもを信じることが出来ない恐怖状態であることが分かる。

 

しかしなー、命なんてどうせ一つなのに金正恩が子供の頃に帝王学を学ばなかったのかと思う。兄貴がやってくれると思って遊び歩いてたのか。

 

主席就任時の体重は70kg程度、ところが今では130kg、これはもう俺が殺されるんじゃないかってストレスでバカ食いをやった結果だろう。

 

金正恩が直接部下に命令して首脳部を次々と粛清しても心のなかの恐怖は消えない。側女を侍らせて酒池肉林、ちょっとでも逆らう家臣はその場で処刑。まさに古代中国の悪王だ。

 

もともと朝鮮は「小中華」を長い間国策としていた。この国策は中華帝国を常に兄貴分として敬い中国式の国家経営を持ち込むものだった。

 

それがうまくいかず朝鮮経済が何度も飛散な状態に陥ったのは歴史の裏に隠されている。

 

金日成が抗日戦争の英雄であり白頭山の虎であると言われたのも嘘である。まず白頭山の虎とは当時では単なる馬賊であり農村を襲撃して食料を奪う存在であった。

 

その馬賊を逮捕するために派遣されたのが日本国警察、及び日本国陸軍であるが、そんなの抗日でも何でもない単なる治安活動である。

 

ところが戦後朝鮮はまるで自分たちがレジスタンスであったように唱え白頭山の虎をリーダーとして送り出すようになったが肝心のリーダーはお若い兄ちゃんである。あれ?虎は50歳以上の白髪なのにどうしてこの兄ちゃんが?

 

全員が集まる議会でもざわざわしたが余計な事を言って自分がロシアのエージェントに殺されたくないので皆頷いた、「首領さま!」

 

ここから金さん一家の三世代の物語が始まる。このあたり元共産党赤旗の記者が秀悦な本を出しているので読むと面白い。

 

一体この金家族って遺伝的に問題があるのか、何十年にも渡って国民を幸せにするってことが出来ない。おまけに日本から日本人を拉致しておいてそれが犯罪なのかも理解出来ていないようだ。

 

それだけではなくいよいよ核開発を行い周囲国を不機嫌にさせるわけで、今回の習近平との会談は北朝鮮に残された数少ない助かる機会であったが、さあどうであろうか。

 

何せ習近平は忙しい。海洋領土進出で米国をはじめとする各国と緊張関係にある。そんな時に金正恩が人のズボンの足を引っ張るようなバカな事をするなってのが本音であろう。いざとなったらざっくり斬るぞ、そんな空気が伝わってきた。

 

朝鮮半島も火種、南シナ海も火種、日中も火種、全く忙しい話である。



tom_eastwind at 16:57│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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