2016年06月11日

Auckland不動産市況

一年前の今頃不動産予測の記事を書いた。あれからまだバブルは吹っ飛んでない。それでもやはり今年になって中国人の爆買いが控え局面に入った。

http://tom.livedoor.biz/archives/52191059.html

 

去年はバブル崩壊で510%の価格下落と書いたが、今の認識では20%までいく可能性もある。それは不動産価格上昇が去年20%近かったからだ。

 

但しそれはあくまでも中国人による「売って現金化するしかない」ファイアーバーゲンが起こったらであり、人口上昇は続いているので彼ら中国人物件をインド人や自分が売ったキーウィが安く買い戻すなどがある。二度売りする為だ。グリコのようなものだ。

 

また価格が下がればキーウィは売らない。何故なら彼らは仕事はあるしローンは払えるし価格を下げてまで売る理由がないからだ。価格下落状況では誰もが売らないので物件が不動産市場に出てこない。

 

一般市場で言えば不動産が適正価格に戻るだけだが、だからと言って安売りはしない。従って個人不動産市場では半年ほど冷えるだろうが、その後また物価上昇に合わせて物件が出てくるようになり成長していく。

 

不動産会社が定期に行うアパートオークションは去年は出れば何でもいくらでも買う中国人がいたが、例えば先週のオークションは10件のアパートに対して3件が売れたのみ。売る方も価格下げて売る事はないのでオークションは短時間で終了した。

 

中国人参加者は二組のみで、それも「見てるだけ」である。他のオークション参加者からすればやはり設備に比べて高すぎ、利回りよくても本体価格いずれ落ちるでしょって感覚であろう。

 

このあたり、アパートはそろそろ人々に「高すぎでしょー」と本気で思われ始めているのが分かる。

 

一軒家なら自分の土地があるからまだしも、アパートは土地は按分所有だしアパート管理組合の法的仕組みも人々の頭の中ではまだしっかり理解が出来上がっていない。

 

なのでアパート所有者同士でもめるとどうしようもない。それがまた周りに気を使う中国人や自分の意見を言わないインド人ならよいのだが現実はそうではないから困ったものである。

 

なにせ彼らは自分の意見を押し通すだけで世間一般的な話し合いの常識を持ちあわせてないから議論にならない。

 

例えば駐車中の車にぶつけると「こんな場所に停まってたお前が悪い、ぶつけた俺が被害者だ」となる。会話が成立しないのである。

 

ちょっと話はそれたがAucklandの不動産、調整局面は来るものの、それが何時かってのは習近平でさえ知らぬことである。習近平が自分の命日を予測出来ないのと同様だ。



tom_eastwind at 17:46│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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