2016年06月20日

偽装結婚

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2016617

ニュージーランドに住むために、偽のパスポートを使用した中国人女性が、26ヵ月の懲役の判決を受けた。

 

Yunjuan Liは、偽りの情報で移民局のオフィサーをだまし、偽のパスポートを手に入れ身分を騙ったなど、6つの罪状により、実刑判決を申し渡された。

 

ニュージーランドのビザを却下された後、Liはある旅行エージェンシーの助けで、彼女と18歳の息子の身元を偽装した。

 

新たな身分で、彼女はあるニュージーランド人と結婚し、2011年には永住権を取得した。

 

その後のニュージーランド移民局の調査で事態が露呈し、現在移民局は、彼女を国外追放できるかどうかを探っている。

http://nzdaisuki.com/news/general/1568-2016-06-17-2

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NZのウェブサイト「NZ大好き」は色んなネタを提供してくれるが、こういうのは如何にも「僕らって外国にいるんだよね」と思わせる。

 

もちろん普通に日本で生まれ日本で育ち日本で生きていく人には思いもつかないような話であるがここ移民の国ニュージーランドで中国人となれば「あー、あれね」で終わり、数ある多くの例の一つにしか過ぎない。

 

僕もクイーンズタウン、Aucklandで中国人社会を観てきたが彼らのやることは本当に大胆である。というか、今の大陸中国ではそうやらないと生きていけない状況がある。

 

「バスに乗り遅れるな」どころか、このバスを逃したら最後だと腹を括ってバスに飛び込んでくる時、中国人は後先考えない。

 

中国共産党とニュージーランド移民局、どっちが厳しいかって考えなくても分かる。共産党だと殺される、NZ移民局はせいぜい刑務所入りだ、それも滅多にバレないし滅多に逮捕されないし更に滅多に刑務所に行くこともなく更に更に刑務所で殺されることもない。

 

そこで蛇の道は蛇である。何でも印刷する中国印刷所、何でも手配する会社、腹をくくった親子が揃えば舞台は出来上がり。あふぉキーウィにカネ掴ませて結婚詐欺。

 

2011年頃はまさにそういう年であった。中国人手配師が街の浮浪者キーウィに声をかける。「おい、一週間で5千ドルの仕事をしないかい?北京旅行付きだぜ」

 

男にパスポートを取らせて風呂に入れて綺麗にしてカッコいい服を着せて男は北京行きの飛行機に乗る。

 

つまり北京で結婚相手を探している女性に浮浪者キーウィを紹介して結婚して女性がNZ永住権を取得する方法だ。

 

これなどAucklandで問題になった時手配師がテレビの取材に対して「何が問題だ?皆が幸せじゃねーか!」と言い返してたのを覚えている。

 

当然だがその後結婚詐欺ビザに対しては非常に厳しい審査が行われるようになった。審査官が偽装結婚だと疑えば二人を移民局に呼び出して別々の部屋に入れておなじ質問をする。「あなたはベッドのどっち側に寝ていますか?」

 

羽田空港国際線の外国人用入国審査窓口には「かがんでくぐらないでください」と書いている。窓口に近づき審査官が目をそらしてる間に親子で逃げ切ってしまう人たちがいるのだ。

 

日本にいると見えない世界である。



tom_eastwind at 11:49│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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