2016年06月23日

2016年参院選開始

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首相は福島県郡山市の街頭演説で「アベノミクスは失敗していない。道半ばだ。やるべきことは、この道を力強く、前に進んでいくことだ」と強調し、アベノミクス継続への決意を示した。

http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2016/news2/20160622-OYT1T50075.html

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「俺はまだ本気出してないだけだ!」とか「俺はまだ負けてない!」と言ってるアベノミクスであるが、確かに日銀がカネを流し込み続ける限り負けることはない。

 

そしてアベノミクスで道半ば、まだやってないことがある。それは政府の構造改革だ。「そこ」をやってないから今はまるで底の抜けたバケツに水を流し込んでいる状態になっているのだ。

 

問題はその実態を把握している海外ファンドあたりが時期を見て日本市場に何か仕掛けてきたらとんでもない騒ぎになるだけだ。

 

しかしそうなれば今度は「悪質な外資ファンドが成長中のアベノミクスを潰した」と言えば良い。

 

要するにどっちに転んでも絶対負けを認めない、俺はまだ本気出してないだけとなる。

 

そしてテレビと新聞が情報のすべての世代からすれば自国の首相が何度も何度も失敗ではありませんと言うと「おー、そうなのか」という気分で選挙に行くことになる。

 

野党統一候補が乱立しても「おいおい、そりゃ選挙対策だろ、ずるいな」って話になる。選挙の争点で「野党ではなく野合!」と主張されると何と答えるのだ?「勝つためには仕方ないんだ!」とでも?じゃあ、勝った後は?

 

全くどっちもどっちの選挙戦である、笑うしかない。

 

その中で日露交渉が進んでおりこっちのほうが面白い。交渉の裏には鈴木宗男の顔もちらちら出て来てる。北海道では国会議員でもないのに国会議員より強い力を持ち娘を自民党に入れなおしさせるなど、次第に実力を取り戻し始めている。

 

北方領土は日本がロシアと仲良くならない為の障壁であった。冷戦が始まり太平洋でロシアと中国を正面に迎える日本を不沈空母として西側に引き止めておく為の手段でもあった。

 

冷戦後も北方領土交渉は続いたが日本側もロシア側もその時のお国事情でまとまらなかった。

 

今年後半、安倍首相はモスクワを訪問する。鈴木宗男が力を取り戻して日本は何時迄も米国の傘の下ではいられないことがトランプ氏の主張で見えてきた。

 

政治にはタイミングがある。今度は何か進展があるような気がする。



tom_eastwind at 14:29│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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