2016年06月30日

北半球旅行

あ、こりゃ駄目だ、雪がない。クイーンズタウンのコロネットピークの写真を観て残念。

 

クイーンズタウン在住のお客様から「今年のコロネットはスキー場ではなく牧場です」と連絡があり早速NZSKIにアクセスすると雪がかろうじて付いてる斜面を見せてるけどそれでも「あれ?ここもう草出てる」である。

 

クイーンズタウンには毎年7月後半に休暇も含めてスキーに行き去年はお客様と一緒にヘリスキーも楽しめた。それが今年はどこ滑るんだってくらい殆ど雪がない。

 

日本でいつも行くスキー場の今年2月の様子が面白かった。最初のリフトに乗って降りて次のリフトまで30メートル程度あるのだけど板を外していくしかない。雪がないのだ。

 

7月後半まであと一ヶ月あるのでその間に降ってくれると良いがさてどうなるのやらと思ってふと気付いた。

 

あれ?今年も半分終わったぞ。時の経つのは早いなー、あいも変わらず。今年前半てか英国のEU離脱まで北半球は次々と事件が起こり岡目八目の南半球から観ていると事件対応に忙しいのがよく分かる。

 

北半球世界はすべて何かでつながっている。それは政治だったり経済だったり人種問題、宗教等など。

 

南半球の太平洋の小島から観ていると色んな変換要素があるのが分かる。順番にいけば英国のEU離脱、スコットランドのEU残留、メルケル率いる欧州連合が今後米国のようにヨーロッパ合衆国になる可能性が高い。

 

もうちょっと東に行くとトルコとIS問題。これ、最初の仕掛け人が米国だけに始末が悪い。てかいつものように掻き回しておいて「じゃあーねー」である。

 

そしてロシア。プーチンは盤石のように見えるが西側からの経済制裁や石油価格下落で苦労している。日本とは北方領土で何とか話を付けてサハリン開発が進めばと思っているのだろう。

 

中東は欧米の制裁が解かれいよいよイラン王国の再興かと思わせる。この動きは国境を越えてイラクから地中海までシーア派支配の大領土になる。これはでかい。

 

そうなると困るのがイスラエルで彼らが自国防衛のために米国軍産複合体を動かして中東を叩いたが結果は大失敗。イスラエルにとっての味方は今後誰になるのか。サウジアラビアも最近の米国の動きを観て「こりゃやばい」と思い始めて石油価格の下落政策を取っている。

 

中国はもう訳分からん状態だ。習近平はいつ暗殺されてもおかしくない。鬼城ゴーストタウンはすでに土地崩壊しており李克強はどう解決するのか?輪転機グルグルだろうな、日本もぐるぐるやってるからそのうちでっかいスタグフレーションが来るぞ。

 

中国軍部は常に自分が正しく日本が悪いという伝統をもっており海洋進出にも熱心だ。ここでは近いうちに確実に日中海戦が起こるぞ。だって中国が日本領海に押し込んで座り込むんだから押し返すしか無いがそうなると偶発的な戦争が始まる。

 

日本は安倍首相の努力にも関わらずアベノミクスは失敗してデフレに入っている。それを国民に知られないようにサミットで時間稼ぎオバマの広島訪問で点稼ぎ、そして参院選に入るわけだ。

 

人々は自分の足元ばかり観ているけど今の日本は天井に穴が開いている状態だ。下を見てる場合じゃないぞ。隣の中国や北朝鮮問題など「起こらない」と思っているのだろうか。政治家の旅費でわーわー言うけど真面目に国防考えているのか?

 

太平洋を渡った米国。ここも狐と狸と狼と、とにかくいろんな連中の騙し合いがすごい。

 

米国というと普通の日本人はオバマが一つの国として一つの政策で動いてると思うが実際はイスラエルと組んだ軍産複合体などが常に横槍を入れて外国で戦争を仕掛けて政策を分裂させる。

 

オバマはその攻撃を読み取り今年11月までの任期になって急に動き出した、世界平和に向かって。それがイラン制裁解除であり広島訪問でありサウジと距離を置くことだ。これで軍産複合体がやっていることを少しでも方向変換させようとしている。

 

米国にとっての爆弾は常に米金融業界である。彼らはまさに金融マフィアであり為替がどうなろうとシェール危機になろうと自分のボーナスが増えれば良い、道徳ゼロの世界である。

 

この動きは当然ロンドンのシティ金融市場にも影響を与え、そしてぐるぐるである。北半球はほんとにすべての要素がくっついている。

 

こうやって北半球はグルグルと回る。彼らの起こすことの影響が南半球の小島に出てくるのは半年後か一年後か。

 

何かネビル・シュートの「渚にて」を思い出した。



tom_eastwind at 17:49│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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