2016年08月05日

情報商材

最近ニュージーランドにおかしな連中が入り始めている。情報弱者向けにネットで「おれは毎年1億円を5年続けて稼いでる!その秘密は!」詳しくは商材買ってねを売る連中である。

 

彼らは表面的には若くて大成功して半分リタイアメントみたいに好きな時に好きな場所に行ける、みたいのを売りにしている。だもんで東南アジアを一通り回った後はニュージーランドの不動産を観てこれも客引きのネタにしておこうということだろう。

 

彼らの発信している内容はきちんと読めばすぐに「あ、C級お馬鹿」と分かるのだけど高校時代までに読書の経験がなかった大学卒業者には素直に心のなかに飛び込んで「世の中そんな美味い話はない」という大原則を忘れさせてしまうようだ。

 

事実は彼らは情報弱者から得たカネで海外旅行しているわけであり買った方からすれば江戸から続く「おおいたち」である。

 

「さあさあ寄ってらっしゃい観てらっしゃい!世にも珍しいおおいたちでございますよー!これはもう観なきゃ損ですよー!」江戸時代の縁日では様々な見世物小屋が並んでいたがそのうちの一つがおおいたち。

 

「そっかそっか、そんな珍しい物があるんなら是非観ておこう」ってんで入り口で入場料払って中に入ると、そこにあるのは大きな板に血糊が吹きかけてあるだけ。

 

おおいたちで笑えるうちはまだ良いのだけど、最近この情報商材をやってる連中の中には「振り込め詐欺」のOBが流れ込んでいる模様。

 

入れ子や出し子をしているうちに客を騙す要領が分かり情報商材ビジネスに鞍替えした連中が情報弱者である若者に上手い口上で一攫千金の夢を観させて入場料を払わせる。

 

いざ買っていよいよ入ってみるとそこにあるのは

*携帯電話の月額をゼロにする絶対の方法!=携帯電話を解約すること。

*一ヶ月で300万円稼ぐ絶対の方法!=1億円の資金を用意して株投資すること。

などなど結局江戸時代から続く「おおいたち」に若者は今も騙され続けて彼らが払ったお金がオークランド行きのビジネスクラスになるわけだ。

 

こういう連中は必ずつるんで派手な格好してヴィトンを見せびらかして「俺たち〜!成功者!」みたいな空気を醸し出しているがひと目観れば中身が空っぽ穴のが分かる。

 

平和なオークランドにこういう輩が来るようになったのはあまりうれしい話ではない。商売するなら他所の土地でやってくれって感じである。



tom_eastwind at 14:16│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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