2016年08月14日
IKEA
今日はグレンフィールドショッピングセンターに行く。ここは以前は中流階級の利用者が多かったのだが中流が消えた最近はちょっと上流狙いでテナントを入れているようだ。
ダイアモンドがショッピングセンターの中で店頭に飾られているのは強盗が来ない事が前提であろう。
いつものようにカウントダウンの前に車を駐めて中に入ると韓国人経営の持ち帰り寿司屋がある。ここで今日は店頭に写真付きで新しいメニューが出てた。
RAMEN。8ドル。写真から袋麺と分かるが玉子一個乗っかってるのでこの値段か?それでも興味があるのでマイルド味を注文して5分待ってお店の向かいのベンチに座って食べてみた。
これがまさに袋麺。白いプラスチック容器とパカっとした蓋に入って出て来た料理を観るとまさに縮れ麺のインスタントラーメンそのものである。この容器は持ち帰りを想定しているのだろうか。
この麺とスープは韓国ラーメンをそのまま使っているようで香港のような「スープは自家製」ではない。今のこの店の売上ではそれは望むべくもないだろう。
美味しいかどうか。少なくとも三分の二は食べた。しかしこれをRAMENと看板するか。そうは言っても日本人だってイタリアンやフレンチを思い切り変化させているから文句も言えない。
それにしてもインスタントラーメン、本当に世界に普及している。東洋水産さん日清食品さん有難うございますだ。
食事後にモールを歩いていると新しくIKEAが出来てた。しかし何故か「並行輸入」とか「スウェーデン製」とかが表に出ててふむむという感じ。
NZに来た日本人からすればユニクロとかIKEAとか色んな店に出て来て欲しいわけだが実際には出て来ていない。
流通業界からすればNZの市場はあまりに小さくて一気大量展開が出来ないからそれも当然であろう。
この店もIKEAと書いた看板は一つだけで後はすべて「スウェーデン製」である。あまり周囲を刺激したくないのか。
IKEAの店の10m先にあるのがWAREHOUSEだ。文字通り倉庫でありNZの巨大小売企業である。それと同時にNZのクラブ階級のメンバーでもある。
政治の話だけどオークランドやウェリントンにはいくつも閉鎖的なクラブがあり政治の大きな方向性と各メンバーの利害関係調整はここで行われる。
うちのオフィスから歩いて5分の坂道の上にも蔦の絡まる歴史あるクラブがあり朝ご飯時間に政府の高級車が停っている。
こういう場所で話し合うのはNZ既存企業の利益確保でありWAREHOUSEの同業他社が出てこられては困る。なので法律を「少し」いじって外国資本が簡単に出てこれないようにする。
NZは自由主義であり誰でもビジネスに参加出来る、既存のビジネスを侵さない限り。
この国の閉鎖性は日本の村社会と同様である。IKEAがこれからどう展開するか分からないが田舎の良い点も悪い点も持ち合わせてるのが今のNZだろう。
Glenfield shopping centre