2016年08月29日

積極人生

僕が「積極人生」の中村天風を学んでいることをご存知のお客様から天風の新刊を頂いた。今回は漫画バージョンである。お釈迦様でも漫画になる時代だし天風の教えが少しでも裾野が広がれば良いと思う。

 

今回の漫画編は天風の若い頃からインドで行を身に付けるまでの物語で途中戦争を挟んでいるから男性でも楽しく読める。

 

そう言えば以前こんな人がいた。話の弾みで僕が天風の存在を知っていると言うとその人本当にびっくりしたような顔で「何であなたが知ってんの?」である。

 

その人からすれば天風は自分ひとりだけが知っている大切なものだったのかも知れないが天風の教えは宗教ではないので皆が知っている方が良いだろうに、彼女の生まれ故郷とかぶさったのか変な話になった。

 

天風は何も難しいことは言ってない。人生を積極的に生きようぜという事だ。

 

その為にまず言葉である。自分が何か話す時の言葉を選ぶ時は否定や消極ではなく積極前向きな言葉選びにしなさいという事だ。

 

例えば日本の台風10号が観測史上初めてのような動きをしているとの事。これを「まあやだわ」ではなく「おお、素晴らしい。また一つ新しいことを学べたぞ、人生はこれだから楽しい!」である。

 

これは一つの極端な例であるが積極的な言葉を使う事でその言葉が実在意識に好影響を与えそれが潜在意識にも同様の効果を与えるから明るい方向に進んでいけるという事だ。

 

例えばあなたの人生の目の前に松竹梅の分かれ道があるとする。あなたは分かれ道の存在を知らないけれど積極的に生きていれば気づかないうちに明るく笑って松の道を歩いている。

 

そして一日一日を積極思考で生きる。「今日も何もなかった、つまんねー」ではなく「今日も一日無事で何もなくて良かったー」と思う事。

 

これは言葉ではなく思考であるがこれも実在意識と潜在意識に同時に働きかける。前向き積極思考をすることが自分の人生の気分を良くする。気分を良くすることでそれが態度に現れ何をするのも楽しくなる。

 

何でもない簡単なことだし今日から開始することが出来るし効果は少なくとも僕にはある。

 

もう少し書けば天風の教えの元はインド哲学ヨガであり天風は日本人として初めてヨガを日本に持って帰ったので、ヨガと聴けば耳がピンと立つ人もいるだろう。

 

天風の教えの一部は僕が今勉強している中国の易経の一部に繋がるところがある。易経の場合は天人相関説で未来は変わるとしている。ただ易経では積極人生という言葉は使われない。

 

そして天風の場合は「本を読め」ではなく「読んで実行しよう」と言っている。読めば間に合うような話ではない。自分のこれからの人生を決めるのは自分である。



tom_eastwind at 14:45│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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