2016年10月21日

情報産業

 

出社初日はいつもの通り出張書類の整理から始まる。それにしてもインターネットの進化は仕事の速度を無茶苦茶に早めてくれるから有り難い。

 

僕が日本にいた1970年代は旅行とは旅行会社に依頼して手配してもらうものであった。何故なら現地情報や効率的手配の知識が顧客側に全くないからだ。

 

そして当時旅行業でホテル予約をするのに福岡から北海道まで切手を貼った往復はがきを送るようなのんびりした時代だった。ちなみに切手は短縮語、本来は切符手形である。

 

外国とのやり取りはテレックス。これ、今でもどこかの会社で使っているのだろうか?

 

それがFAXが実用化されると仕事の速度は少し早くなった。けれど福岡から北海道まで電電公社の遠距離通話料金が発生するのでこれは無駄な経費である、なのでハガキ。

 

当時の旅行業界は情報産業であった。福岡に住む一般住民が北海道の宿を予約するなど何の知識もないわけで、そこで旅行会社で相談してカウンターでホテルタリフを引っ張り出して教えてくれたものだ。

 

それが今の時代は世界中ほぼどこのホテルでもインターネットで予約が出来る。最新の旅行情報が自宅で手に入る。旅行会社不要の時代になった。

 

日本でHISが格安航空券でビジネスを開始した時JTBは「あんなのは旅行会社じゃない!」と言ってた。けれど何をもって旅行会社と定義するのだ?自分だけが旅行会社なのか?

 

そして個人がインターネットで日本中のホテルを手配出来る「旅の窓口(現在の楽天トラベル)」が出来た時も同様に「あんなの旅行会社じゃない!」と言ってた。

 

ところが現実はどうであろうか?

 

旅行業は実は完璧に情報産業なのである。顧客と旅行会社の間に旅行情報の非対称性があるからビジネスとして存在出来た。

 

しかし現在では福岡に住む個人がHISでチケットを買い「旅の窓口」で遠く離れた街のホテルの予約が出来るようになった。ネットで航空券買ってネットでホテルを選んで札幌の情報は市役所観光課などいくらでも最新の情報が取れる。

 

そのような時代では日本交通公社のお役所頭でビジネスをやっていても先は続かない。



tom_eastwind at 08:47│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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