2016年10月24日

オークランド一極集中

労働者の休日という意味は社長の休日と言う意味ではない。なので社長は働く。

 

先週末に届いたランドバンキング開発の現状報告読み込み。

 

第一期は主にグレンフィールド地区開発。オークランド市役所の容積率変更によるビジネスモデルだ。今まで広い土地に一軒しか家がなかったのが開発により3軒程度に広げられる。

 

第二期と三期は政府主導のハウジングNZ案件だ。ハウジングNZが政府軍用地を収容して広大な地域に電気水道道路の設置を行った後はデベロッパーが住宅建設を行う。

http://mclennan.co.nz

 

この案件は最初から市民にも広く知られており分譲価格は銀行がファーストホームバイヤー用にローンを組める設定にしている。

 

現在のオークランドの不動産価格は平均100万ドルである。それに対してマクレナン一戸あたり6070万ドルに抑えられている。なので住宅建設が開始されると青写真の段階ですぐ売れる。

 

買う方からすれば今の條件で早く購入して「自宅持ち組」にはいっておかねばますます上昇する不動産市場で取り残されるという気持ちがあるからだ。

 

作る方からすれば建設開始時点で売却となるのだから売る悩みはない。

 

まるで昭和後期の東京の住宅が一気に増加して多摩地区開発やっているようなものだ。

 

この次はカラカウォーターズの開発に進む。すでに開発地区の土地は購入しているので11月後半から来年1月でインフラ設備を整えて来年3月までには第一期住宅完工予定。

http://www.karakawaters.co.nz/frequently-asked-questions/

 

なおこの住宅開発は移住者向けではない。仕事を求めてオークランドに移り住んだキーウィの若者向けである。主に海外投資家がビザ取得の為政府主導の開発に投資をして住宅を建てて地元の若い人たちに入居してもらうスキームである。

 

今のNZでは田舎の学校を立派な成績で卒業しても仕事がない。以前であれば田舎町の会社や会計士事務所などに就職して後方業務を学びながら成長するパターンであったがその後方業務はパソコンとインターネットによる外注にすべて奪われた。

 

そうなると若者が仕事を得るにはオークランドに行くしか無い。

 

生まれた田舎では部屋の窓を開けると羊の顔が見えてた。学校に行くと皆が賑やかに騒いでた。誰もが誰もを知っていた。

 

「俺はお父さんの牧場の手伝いをするんだ!」けど牧場を持たない父親の子供には仕事がない。

 

だから子供はオークランドに出て来て仕事を見つけてオークランドで生活をおくることになる。けどそうなると問題になるのが住宅で、NZでは家主とテナントの立場は圧倒的に家主が強い。

 

やっと見つけた貸家に住み始めて荷物を整理し始めたところ家主が「あ、ところでこの家、もうすぐ売りに出すから」と平気で言われる。市場で売却された後に買い主に「出てって」と言われれば退去するしかない。

 

なのでオークランドで仕事をするからには通勤時間が1時間と長くなる郊外でも自宅が必要なのである。

 

現在の住宅不足の原因の一つには昭和の東京一極集中のようにNZの中のオークランド一極集中もある。



tom_eastwind at 10:30│Comments(0)TrackBack(0) NZの不動産および起業 

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