2016年10月27日
ラーメンラボ2
今日は午前中タカプナに行く用事があり用事が終わったのが丁度昼前だったのでラーメンラボを訪問。
まだ12時前なのに客はキーウィ、中国人、半分くらい入ってる。その昔、15年くらい前までは白人がラーメンを食べるという食生活は想像出来なかった。
彼らは親から習った食事動作でスープはすするものではないと学んでいる。だから人前で「ずずー!」とやると親から厳しく注意されて子供の本能として「すする」という行為に異常な抵抗があるのだ。
ところがキーウィが日本に行くようになりラーメン食べて感動するようになり、そうなると「すする」旨さが分かって、オークランドに戻ってラーメンを食べたくなる。
そんなところにこういう美味しいお店の進出だから日本でラーメンに慣れたキーウィには大歓迎であろう。
キーウィの食習慣も少しづつ変化している。
僕はとんこつラーメンの硬めを注文しつつ周りの様子を観る。すると店員が厨房に日本語で注文を入れる時ずいぶん珍しい注文の仕方を耳にした。
「そうだなー、若い中国人はラーメン硬めを知り始めているんだな」と思う。
というのも中国人は歴史的に柔らかい麺が好きである。これを書くとまた「ふざけんな!固い焼きそばどうなるんだ!」とか「ワンタンメンの卵麺なんて固いぞ!」とか言われそうだが僕が書いているのは昔の一般論である。
でもってこの一般論は僕が香港に住んでいた1990年代に実体験として学んだことである。
しかしその後香港も大変化した。日本のラーメンが進出すると同時に香港から日本に旅行にいく人が増えて、彼らが日本で日本人向けのラーメンを食べるようになったのだ。
今では香港では日本のラーメン店の紹介がメディアで続出しているから、ここも食生活の多様化が進んでいる。
中国人にも食生活の変化が起こっていて今こうやって日本人経営のラーメン屋さんで普通にラーメンを食べるようになった。
店は小奇麗で日本人らしい清潔感がある。ラーメンメニューはまさに日本縦断で函館ラーメンから醤油ラーメン、豚骨ラーメンと並んでいる。ちなみに店内奥にはギターなど楽器が飾ってあるがメニューには載っていない。食用ではないようだ。
それにしても長い付き合いになるキーウィや中国人の食生活の変化が観ていて面白い。
ラーメンは好き嫌いがあるけど、一度行ってみて試してみる価値があるお店だ。