2016年11月20日
糖質制限パニック
オークランドを出発する前の週に送られてきた日経ビジネスの特集が何と糖質制限。大きく取り上げられていた。
そっかー、世間一般ではまだまだ「異端信仰」と思われているから特集でも「糖質制限パニック」なんてタイトルになるんだな。
ただ糖質制限は何も難しい事はない、単純に糖分の摂り過ぎに気を付けましょうってだけだ。誰かが薬を売ってるわけでもどっかの集会所に日曜日に集まって人類古代の食事の歴史を語って寄付金を受け取ってるわけでもない。
特集の前半ではその効果をちょっと疑問形で、後半は日清やその他日本の錚々たる食料メーカ−が小麦粉を売るために様々な反証を並べている。
「小麦粉食べないと栄養失調になりますよ」って彼らは主張するのだがそりゃ当然だ栄養が偏るのはよくない訳で「糖質を全く取らない」とは誰も主張していない。
てか糖質制限が反対派にとって一番問題なのは「糖質制限派」は空気のようなもので物質的に存在せず、だからボクサーが相手のいないリングで一生懸命空振りしているようなものだからだ。
最近ライザップというダイエット・トレーニングの人気が出過ぎて「ほんとかー?!」みたいなのがあるけどライザップで取り入れているのが食事メニューでそれが糖質制限であるそうだ。
糖質制限はニュージーランドでも最近広まってきてて外部の会議に行った際に面白い光景に会う事が増えた。
それは会議終了後に僕の椅子に近づいてきたキーウィが不安そうで深刻そうな顔しながら周囲に聴こえないように僕に聴くのだ「おい、糖質制限やってるのか?」彼は糖質制限がキーウィ社会でも疑問視されているのを知っているからこそっと僕に聴くのだ。
ただキーウィの場合は意外と食の歴史的こだわりがないので何かの機会に広まる可能性は高い。その時糖質ゼロの日本ビールは売れるぞ、頑張れアサヒビールである。
けど記事には出なかったが本当にパニックになっているのは製薬会社である。
糖尿病の薬は儲かるのに民間療法で治癒してしまったら薬が売れなくなる。第一民間療法で治癒するものに薬を売るのか?
これがほんとの「糖質制限パニック」である。日経ビジネスもなかなかおしゃれなタイトルを付けたものだ。