2016年12月10日
正確かつ確実に。
「正確に仕事をこなして確実に失敗する」という人種がいる。
頭は良いし仕事も出来る、報告書を作らせてもしっかりしている。自分の思い込みで「こうあって欲しい」ではなく「こういう状態であること」が理解出来て客観的に判断する能力もある。
けれど何故か最後には失敗する。この原因の一つには「相手を観ていない」のと「相手と自分の常識が同じである」と思い込む点があるのではないかと思っている。
人間は大体において目の前にいる人を自分と同じ価値観や常識を持っていると思い込む。
しかし相手が中国人やインド人だったら?話は別である。何せ持っている常識が全く違うのだ。相手にこちらと同じ常識を期待してもムリである。
これと同じことが日本人社会でも存在する。自分は一生懸命やっていると言うのは間違いないが、間違った相手に間違った質問を送ることで時間と手間を無駄にしていることには気づかない。
その結果として間違った答が送られてきて何も生まないのであるがその原因の一部が自分にあると気づかない。
何故なら彼らが学校で学んだのは常に正しい答が一つであり他に答がないのだから相手と話していても出てくる答は一つしかないはずだと思っているからだ。
しかし現実の世界では答はいくつもあるし相手と自分の常識の違いで答は無制限になる。
なので一番大事なのはまず自分の対峙している人がどのような常識を持っているかを知ることである。ここがずれていてはまとまる話もまとまらないまま時間だけが経過してしまう。
この正確確実に失敗する問題の困った点はやってる本人に間違ってるという認識が無い点だ。これが40過ぎた男性である場合、立ち直り不可能な場合もあり得る。
何故男性が危険か?それは周囲を見回す訓練を受けず現実の厳しさを学ばず親に言われた事だけをやって来て無難に生きてきたから今更視点を変更することが難しいからである。