2016年12月28日

今年のニュース2

中国では空母「遼寧」が艦隊を組んで西太平洋進出。習近平でなくても中国が国民性として常に領土拡張を本能として持っておりこれが変わることはない。

 

例えば日本人が個人としては色んな個性があるにしても国民性となった場合は軒を貸してくれた人に感謝して控えめにするが中国人の国民性としては軒を借りたら次は母屋を取りに行くのが本能である。

 

だから中国が海洋進出をするのは間違いないわけで今回の空母進出も中国の既定路線である。誰が主席であろうともそうしなければ中国人としての面子が立たず軍部に至っては世界の均衡なんて考えてないからいつもイケイケである。

 

特に相手がお人好しの日本であれば日本の母屋を奪いに来るのは当然の行為であるし沖縄となったら「元々中国の領土である」と平気で言える。既に尖閣諸島から沖縄沖のジェット戦闘機送り込みまでやり実態としていつの間にか「あ、そこ俺の」って平気で言うようになる。

 

だからこの地域においては日本の領土であることを武力的に明確にする為に局地戦を行うしか無い。そこに踏み切れるか?てか踏み切らないと領土はどんどん奪われて東シナ海から西太平洋に完全な中国領海になってしまう。

 

ところがそんな時に今回日本は台湾の交流協会(実質的な大使館)の名称を日本台湾交流協会とすることで長年の課題であった「一つの中国政策」に大きな楔を打ち込んだ。

 

これは良い意味でのトランプ効果である。戦後体制をすべてゼロから見直して「何で日本が台湾と交流してはいけないのか?」と言えば「中国は一つである」と中国共産党が激怒する。

 

そこで「あ、中国は一つですね、けど日本は台湾という国家と交流しているのです」と言い返せる。これも中華民国が次第に「我々は台湾人である」という認識を持ち始めたから出来ることである。

 

トランプが空けた風穴を日本がうまく利用した形であるがこれは外交上の得点である、是非とも頑張って欲しい。

 

トランプ率いる米軍の今後の行動方針は誰にも分からないしおそらくトランプ自身も「何でもやれるぞ」と言う気持ちだと思う。ドナルド・レーガン元大統領のように馬に乗って勇ましく駆けている騎兵隊のように行くつもりだろう。

 

そこで現在12歳の日本がこれを奇貨として今までとは違った形で米国と組んで中国に対抗する事が一番望ましい作戦である。それをしなければいずれ中国に飲み込まれるのみだ。

 

日米欧、どれも予め読まれていた筋書きであるがこうやって並べてみると今の日本がどのような状況にあるか良く分かる。



tom_eastwind at 19:43│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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