2017年01月26日

ニュージーランドは今年も最低賃金上昇

昼過ぎにオークランド空港に1時間遅れで到着したのでオークランド南部の交通渋滞に巻き込まれ2時間近く運転して自宅に着いた時は午後5時くらいになった。

 

いつもなら空港から自宅まで40分もあればいけるけど、ほんとにオークランド南部の交通渋滞は大変な騒ぎである。これも人口増加と景気上昇を目の当たりにする一つの証明である。

 

さて日本の安倍首相からすれば羨ましい限りであろうが今年もニュージーランドは最低賃金が上昇する。

 

最低賃金は毎年上昇しており物価上昇率に比例して計算されるが今年は約3%の上昇である。そしてこの最低時給はここ10年近くほぼ毎年上昇している。

 

今年4月から最低時給は15.75ドルになる。現在が15.25ドルなので1時間あたり50セントの上昇である。

 

ニュージーランドは物価上昇が毎年3%、オークランドだけで観れば5%程度でありこれが毎年続いているのだからフードコートの中国人やインド人を最低賃金でたくさん雇用している中国人やインド人経営者にとっては悲報であるが労働者からすれば朗報である。

 

何せNZの場合政府が決めたら民間企業が反対することはない。国民生活や労働者保護を第一にする国是があるから「そっか、賃金上げるからメニュー単価も上げようね」と平気で顧客に価格転嫁出来る。それは国民全体の社会合意があるからである。

 

特に数年前から祝日の賃金割増が導入されてから観光地のレストランでは「祝日追加料金」を導入する店が増えた。これは外国から来た観光客には意味不明であるがNZ国内では社会的同意が一般的でありあまり文句を言う人もいない。

 

社会全体で労働者を守ることが国の一つの国是であるからおかしな話ではない。

 

景気が良くなれば労働者の賃金を上昇させてそのお金が消費に回るようにすれば経済も回る。

 

これが安倍首相がやりたくてたまらない仕組みであり安倍首相は今年も官製春闘で賃上げを要求するのだろうが、 日本ではそこに経済界の利益が優先されておまけに非正規労働とか派遣とかが賃金抑制の原資となっている分を「同一労働同一賃金」にしてしまえば「財界の旨味」が減ってしまうから政府に対して面従腹背で対応することになる。

 

けどなー、労働者は消費者でもある。経済界が自分だけの利益のために労働者叩きをすればそれはそのまま消費の冷え込みにも繋がる。更に言えば国家全体に不安が広がりいつその反発が起こるか分からない。

 

そんな事態を招くよりも大所高所から考えて賃上げをすべきだろう、それが成功すれば1970年代の「国民総中流時代」が戻ってくる。国民皆保険、年金、3C(車と冷房とカラーテレビ)と人々を幸せにしていく。

 

アベノミクスは構造改革をしていないという部分で構造的に失敗であるが安倍首相が個人的にでも賃上げを要求していくことが日本全体の引き上げに繋がることは間違いない。



tom_eastwind at 20:47│Comments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

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