2017年03月06日

三権分立

午後からNHKで国会審議をやってたので仕事しながら観てたら、これが面白い。安倍首相ら政府側と野党側の質疑応答であるが何せ生放送、ひとりひとりの個性がよく分かる番組だった。

 

稲田防衛大臣が南スーダンの「戦闘」について面白い事を言ってる。要旨は「現地で戦闘が行われているが国会では“戦闘”と言うと自衛隊海外派遣を撤退する事になるので国会では戦闘と言わないのです」みたいな点だけど、じゃあ言葉だけ変えれば法律違反にならないから良いってか?

 

野党が「派遣されている自衛隊員の家族に実態を教えなくてどうするのか!?」みたいな事を言ってるがこれは的外れ。

 

自衛隊は軍隊である。その軍隊の行動をいちいち後背地の家族に伝えられるわけがない。そんなのは軍の秘密事項であり専権事項である。なのに家族や感情論を引っ張り出して「大事な子供を戦地に送ってるのに」国会で議論するのはまさに無駄どころか有害である。

 

こんな非常識な話を野党が真面目な顔で言ってるのだから国会というのは面白い場所である。

 

森友学園の質疑では安倍首相が野党の森裕子議員とちゃんちゃんバラバラしている。森議員の印象操作に対して「完全に失敗してますよ!」と興奮気味に答えている。

 

だが、このやり取りは安倍首相の勝ちである。森議員もなかなか上手だけど安倍首相、今回の政権では説明も「間のとり方」も上手い。相手の質問に対してバカ正直に答えるのではなく会話のやり取りの中で相手に攻撃を仕掛けている。

 

国会中継は下手なテレビ番組より余程面白い訳でついついはまって観てしまった。

 

日本は民主主義で三権分立と呼ばれいているが実際はそうではない。三権のうち司法についてはその人事権を行政府である内閣が保持している。

 

誰が裁判所のトップに来るかは内閣、つまり総理大臣が決定することが出来るので司法が独立しているとはいい難い。嫌な奴や言うことを聴かないやつを排除出来るのが内閣総理大臣である。

 

勿論実態としては今まで内閣が司法判断に対して表向き直接に何かを指示することはなかった訳であるが内閣が人事権を持っている以上その立場は司法としても忖度するわけでその意味では司法よりも行政が上だと言える。つまり日本では司法は独立していないのだ。

 

そしてこの行政府である内閣もその活動に対して立法府である国会で説明義務がある。これが今日観てた番組だ。

 

国会の場では例え少数政党であっても議員であれば内閣に対して質問する権利がありその権利を悪用濫用しているかどうかは別にして権利はある訳で、ここで議論された事が立法に影響をあたえるのは当然であり、行政府である内閣が出来るのは決定した法律に従って粛々と実行するのみである。

 

内閣は法律に書かれた事を実行するのみであり内閣が国会を無視して法律を作ることは表向き出来ない以上、形式的には国会が日本の最高機関であることは間違いない。

 

つまり三権分立とは言っても実態としては国会が最高の権限を持っており国会が決定する内容の殆ど(法案)は政府ではなく官僚が作るわけでその意味で考えれば日本の国策は選挙で選ばれた政治家ではなく行政の決定権はあれど責任を問われることはない人々が決定していると考えてよい。

 

そうなるとこの国会でやり取りをしているのも大きな意味でのガス抜きであり政治家と呼ばれる役者たちが生放送の舞台で演技をしているわけだから面白いのも当然であろう。



tom_eastwind at 15:36│Comments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔