2017年03月14日

二世物語

昨日で東京での仕事を全部終わらせて今日の羽田発のキャセイ航空で香港経由オークランドに戻る。

 

最近のキャセイ航空はオークランドと香港の間が一日二便なので便利である。人口約600万人の香港であるがニュージーランド航空と合わせて一日4便飛んでるのでいかに香港とオークランドが繋がっているかよく分かる。

 

元々香港人は1980年代から世界各国へ移住した。それは1997年の中国返還に危惧を感じた香港人中流層が子供を連れてカナダ、英国、米国、豪州、そしてニュ−ジーランドにも移住したからだ。

 

当時の人口約600万人のうち60万人が移住した。10人に一人は海外に移住したのだから今あなたが住んでいる街の10人に一人がいなくなったらどう思う?

 

香港人からすれば英国の植民地として積極的放任主義で長年過ごして来たわけでお隣の大陸中国が共産党による中国支配、大躍進による餓死、文化大革命による虐殺等を目の前に観てきたわけでそんな中国がまた香港に侵攻してくるわけだから香港に住んではいられないとなるのも当然であろう。

 

そこで子どもたちの将来の為に英語を話す香港人は海外に移住して各地で生活を再構築した。

 

今では海外に移住した家族の子供達がそれぞれの国の二世や三世となり海外で生活根拠を作りながら親戚のいる香港とを行き来している。彼らのような移住組が現在のキャセイ航空の顧客に多いから自然とニュージーランド往復の飛行機も最新型を導入したり飛行便数を増やしたりして対応しているのだ。

 

そうそう香港では最近のテレビ番組などや各種エンターテイメントで海外生まれの二世香港人が香港で活躍している。

 

二世香港人は例えカナダで生まれ育ちカナダの大学を卒業してカナダで仕事を得てもそこは4千年の歴史を持つ中国人の末裔であるから自分たちの香港人としてのアイデンティティが強く親から学んだ広東語を普通に話すバイリンガルである。

 

このあたり海外に移住した日本人は現地社会に溶け込みその社会で生活をする事が多いから海外生まれの日本人二世は日本語が苦手、又は全く出来ない場合がある。

 

勿論香港人バイリンガル二世と言っても話せるけど広東語の漢字を書けない二世もいる。更に彼らの広東語はどうしても学校教育で学んでないから普通に話す時は問題ないのだが香港でしか使ってない言葉や最近の流行の言葉などは聴き取れず「何それ?」ってのはよくある。

 

うちの奥さんも香港のテレビ番組観ながらよくぶつぶつと「全く今の時代この世界じゃあ広東語もまともに出来ないのかねー」と言ってるが、けどそれはうちのりょうま君にも適用される言葉である。りょうま君は話すに問題はないけど漢字はほとんど書けないからりょうま君もお母さんのぶつぶつの対象である。

 

けどまあ香港のテレビや映画に出てくる二世の若者が彼ら同士の普通の会話の中では普通に英語で話しているのは親から習った言葉よりも学校で習った英語のほうが使いやすいからなのだ。

 

日本もこれから海外在住組が増えていくことになるだろうが、大事なのは子供の英語ではなく子供の日本語教育である。日本人のアイデンティティを守りつつ海外の生活を普通に楽しめる子供作りが大事になる。



tom_eastwind at 17:59│Comments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

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