2017年03月15日

生活の質

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【ウィーン共同】米コンサルタント会社マーサーは14日、今年の世界231都市の「生活の質ランキング」を発表、ウィーンが8年連続で1位となった。最下位はバグダッドで、日本の都市では東京が最高の47位だった。

 同社は各都市の政情や治安、医療、公共交通、自然環境など39項目を調査した。2位はスイスのチューリヒ、3位はニュージーランドのオークランド。欧州は15位までに11都市が入るなど、高い評価を受けた。

 アジアではシンガポールが最高の25位。うち東アジアでは東京が最上位で、神戸が50位、横浜が51位、大阪が60位、名古屋が63位だった。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/314573

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オークランドに戻ると早速今年もマーサーの調査結果が出てた。でもオークランドが3位は正直どうなのか?

 

確かに政情は安定している。世界の発展している都市の中で政治度はクリーンだし治安も北半球の都市に比べればずっと良い。

 

けど医療はどうだろうか?この国では大雑把に言えばピンピンコロリが良いとされていてガンも延命治療ではなくそのまま受け入れて痛み止めだけ飲んで寿命を全うしなさいと言う考えだ。

 

だから何とか病気を治療しようとしてお金を使うとか体中にチューブを入れて肉体延命だけすると言う発想はあまりない。

 

それが子供で治療を受ければ確実に治癒するなんて場合は受け入れもするが日頃難しい手術をしていないので高度医療が日本や米国のように頻繁に行われておらず医者が手術慣れしていない。

 

だから子供の難病手術の場合は寄付を集めてシドニーや米国の病院に行って手術を受けることがよくある。

 

 

公共交通は最近は良くない。とにかく急激な人口増加に道路建設が追いついておらず交通渋滞が大きな問題になっている。シティは新しく地下鉄を作るのに街中掘り返して工事しておりこれも大変な騒ぎである。

 

そしてそれどころかオークランドでは急激な人口増加で住宅が圧倒的に不足しており毎週のようにニュースで問題になっている。

 

低所得者に至ってはアパートの家賃が払えず友達の家のガレージに住み込んで寝る時は車の中ってのもあるくらいだ。

 

確かにオークランドはここ15年の目覚ましいばかりの発展で映画館も増えてレストランが増えてエンターテイメント性が高くなり以前と比べて美味しいものを食べることも出来るようになったしそういうものを利用出来る消費者としては良い状況であろう。

 

勿論環境は良い。何せ空が青く空気が透き通ってて智恵子が来れば「オークランドには本当の空がある」と言うだろう。

 

ちょっと郊外に行けば自然が広がってて砂浜で遊び山に行けばブッシュウオークが盛んであり週末にはワイヘキ島でワイナリー巡りとかも楽しめる。

 

けれどそれはそういった時代に乗れている人、つまり住宅が安い時代に自宅を買って仕事が地元企業で安定していて子どもたちも手間がかからなくなった、そんな人たちが楽しめる生活環境であって、地元では現在は若者の就職の機会は決して増えておらず仕事も選べない。

 

また日本から来る人たちはこれから英語を勉強して専門学校で仕事を覚えてワークビザを取って永住権につなげても肝心の生活を楽しむだけの給料が取れなければオークランドの生活は苦しい。

 

言葉は通じないし学生時代の友達もいないし物価は高いし家賃も高い。翻って日本を観ると安くて良いものがたくさんある。友達もいる。言葉も通じる。日本国民としての生活する権利も保障されている。仕事さえあれば日本の方がよほど過ごしやすい。

 

だから調査結果だけを観てオークランドが良い都市だと思うまでは間違いないだろうけどそこに住むとなると全く別の世界が広がっていると思った方が良い。

 

ただ1つだけ言えることは自分の人生は自分で切り開く、身を削ってでも働くことを厭わない、常に周囲を観て機会を掴まえては独立して一旗揚げよう、そういう気持ちがあるならば今のオークランドは成長の波に乗ることが出来る可能性が高い事を付け加えておく。



tom_eastwind at 22:00│Comments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

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