2017年03月20日
本筋は何か?
日本では僕が東京にいる時から森友学園、南スーダン、豊洲移転と国会や都議会あちこちで賑やかにやっており今週も続くようだけど、北朝鮮や中国の問題はやらなくてよいのか?
北朝鮮は日本領土にミサイルを撃ち込み米軍基地を攻撃するって言ってるんだし中国は海洋進出、国内環境汚染の日本への影響、特に環境汚染は確実に日本の子供の体に害毒が蓄積されている。それがいつ爆発して発病するのか?
日本はもう昭和30年代〜40年代の公害でどれだけ多くの国民が死亡して子供に障害が残ったのかもう忘れたのだろうか?それともお上が何も言わないから何も問題ないと思考停止に陥っているのか?
四日市ぜんそく、水俣のイタイイタイ病、子どもたちが原因も分からないまま公害に巻き込まれており中国ではすでに奇形児の発症が観られている。
そっちのほうが余程国難であるのに国内のしようもない書類手続きや政治家同士の喧嘩やってる暇はないと思うのだが、それともテロ法案通すためのガス抜きか?
海外のニュースで中国や北朝鮮の問題はやってて森友や豊洲の問題はどこもやってない。
まあいいや、こっちは本業がある。月曜日の朝からランドバンキングのボードミーティング。約2時間かけて現状の開発状況報告、予算執行、今後の進捗予測、今後新規で仕入れる土地の情報等の報告を受けて今後の方針や戦術を議論していく。
今年はすでにイーストタマキ開発計画に相当の力を注ぐことになるが、これでオークランド地元の人々の住む場所が提供出来るなら良いことである。
会議をやりながらもまたついつい思う、日本人は性格的なのか後天的学校教育のせいなのか、とにかくお上と紙に書いた事は無条件に信用する。自分の頭で健全な疑問を持とうとしない。政府にとって見れば実に操りやすい奴隷であるが生きている人間からすればどうなのか?
ニュージーランドの人々は基本的に素朴であり日本以上に物事を単純化して短眼的に判断することがある。そして学校で科学やちょっと難しい算数を勉強していないから1+1が11となったりすることがある。
シーシェパードに騙されたりするのが良い例で目先の感情だけですぐ判断する。
そのぶん後で訂正するのも素直なのだけどそれでも自分が間違ったとは言わない。何故なら何が間違いだったかを段階的に検証する能力が薄いからだ。
あれ?何で失敗したんだろう?えーっと、とか考えているうちにだんだん分からなくなって最後には「あの時はあれでよかったんだ、さあ過去のことは忘れて次にいこう」となる。
明るくて前向きで人情もろくて良いのだがその分冷静な分析が苦手、お、こりゃ寅さんか?等と思ったりもする。
キーウィとオークランドのシティのど真ん中で会議しながらも時々その思考回路に疑問符を持ったりするのだが彼らも家庭に帰れば立派な父親である。
そうそう、会議の前の雑談で一人のキーウィおじさんが最近新しい若いスタッフを見習いで雇ったとの事。投資会社のアナリストなので本当は経験のあるやつが欲しかったけど、丁度友達の息子が大学出て仕事がないって事なんで、経験不足だけど採用したんだと。
「まだまだ能力は低いけどこれから毎日鍛えてやる、大丈夫、あの子の親父は俺の良い友達だからね」やっぱりこの国はコネで入社なんだなって更に実感である。
そんなこんなで月曜日が始まる。自分は誰も支えてくれない。本筋を外さないようにしなきゃ。