2017年03月26日

ネットフリックス

***

NetflixHuluなど、インターネットを利用した有料動画配信サービスが盛り上がりを見せているのはご存知の通りだが、Netflixしか利用していない家庭の子どもの82%は、テレビCMが何なのかを理解していないという調査結果が海外で発表され、話題になっている。

 

海外のストリーミングTV専門のニュースサイトが実施したこの調査では、一般的なテレビを観ている家庭の子どもと、Netflixだけを視聴している家庭の子どものグループに分け、それぞれについてCMとは何かを尋ねたところ、前者では知らないと答えたのが38%だったのに対し、後者では82%と、2倍以上にも及んだのだとか。

 

母数が100とそれほど多くない上、「CM」という尋ね方がやや曖昧であるという指摘もあるなど、設問設計そのものには多少のツッコミどころもあるようだが、確かにNetflixしか観ていなければ、CMの存在を知らなくて何ら不思議ではない。

 

テレビがタブレットのようにタッチで操作できると誤解して画面を触る行動は最近の子どもに特有の症状と言われるが、こうした部分も同様に、環境による違いとして将来的にクローズアップされる可能性がありそうだ。

 

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1050337.html

***

 

そう言えば我が家では日本出張から帰ってきたらネットフリックスが観られるようになっていた。

 

奥さんいわく家が使っている電話会社SPARKSが「2年契約するとネットフリックス1年間無料で観られるよ」って事で、どうせ自宅はSPARKSの無線LAN使ってるしそれならちょっと観てみるかって事でネットフリックスの契約をしたとの事。

 

抱き合わせビジネスは日本の携帯電話業界でもやってて2年契約でケータイ本体が無料だとか色々と面白いのだけど、こういうのはNZでも普通に消費者の心をくすぐるようである。

 

早速ネットフリックスを観てみるとオリジナル番組の出来が良い。今日観たのは英国製作番組のようで何だかひたすら暗くてどこにも光がないのにりょうま君は面白そうに観てた。英国式ブラックユーモアに染まったのか?

 

米国ではテレビ番組の衰退から「24」、「プリズンブレーク」等番組そのものが映画のように売れるビジネスモデルを導入して成功した。

 

ところが日本では相も変わらず駄作ばかり安い制作費で作ってお茶の間に馬鹿番組を垂れ流している。

 

先週日本に滞在してた時もNHKの報道番組や国会中継やってない時間帯は民放のニュースを観てたけど、ありゃもうニュースと言う名のエンタメでさえない。ぼけた連中の覚醒剤程度の興奮剤でしかなく、ほんとにつまらなくて途中でCNNBBCに切り替えた。

 

民放のビジネスモデルが昭和の時代は「無料でテレビ番組を観られるけどテレビ宣伝も一緒に観てねモデル」だったのがテレビ自体が老年層向けにシフトして若い層に観られなくなり製作費が減少して番組がまたつまらなくなり結果的に下らない番組を惰性で観るだけの「新たな一億総白痴」を生み出した。

 

昼間にテレビを観る人は仕事をせずにネットも使わず番組で放映された事だけを事実としてその後新聞で書かれた事を最終確認として結果的にマスコミの情報統制に制御されてますます白痴化する。

 

そんな中で全く新しい発想で作られたネットフリックスなどのネット系番組供給会社はまさに時代の最先端を走り、同時にテレビ局の存在とビジネスモデル自体を完全に破壊するのもである。視聴は有料であるがそのお金を使って良い独自番組を作ったり世界の良質な番組を提供する。

 

世界で良質な番組を作っている側からすれば視聴率に応じてネットフリックスから配当が入るしネットフリックス自身が優秀な製作会社に潤沢な予算で良い番組を作らせて視聴者に提供することで視聴者は「さらば民放こんちはフリックス」となる。

 

そうなると無料民放を観るのはまさに「終わりな人々」だけになりテレビ局はますます予算は不足して広告主も付かず若者が観ないから将来性もなくいずれ滅びる運命にある。



tom_eastwind at 07:19│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔