2017年03月28日

雨と電波

かなり以前ぼくがブログで「オークランドで雨が降ると無線LANの電波が雨に撃墜される」と書いたら沢山の「アフォー」呼ばわりコメントが来た。

 

当時僕は雨が液体と言う物質であり電波も空を飛ぶ電気の物質である以上、まっすぐ飛んでる電波が上から降ってくる雨にぶつかって、ぶつかりどころが悪ければ撃墜されると思っていたのだが一般市民からすれば電波は物質ではなく雨に撃墜されるなど妄想であるとの認識。

 

ううむ、そうなのか、それじゃあオークランドのスカイタワーのすぐ近くで仕事してて晴れの時は普通にネットに繋がるのに雨が降ると(特にオークランドの雨が降るときは土砂降りが多い)急につながりが悪くなるのはどう理解すればよいのだと思ってた。

 

そんな時あるコメントで「一応電波の本職ですが雨が電波を妨害することはありますよ」と頂いた。それで何となく納得出来たのだが、今日読んでた日経ビジネスに今後のネット速度が急激に高速化高品質化していく記事があった。

 

現在の通信速度は最大1ギガビット/秒だが2020年には第5世代と呼ばれる高速大容量で10ギガビット/秒、現在の10倍に当たる速度になる。

 

僕が最初に携帯電話に触れたのは1980年代の自動車電話と1990年代に香港で仕事に使っていた肩掛け式の携帯電話だった。

 

この肩掛け式の電話は第二次世界大戦で使ってたトランシーバーのようにデカくて香港ではヤクザ用語で「大彁(左なし)大タイコータイ=兄貴の持つ電話」と呼ばれてた。路上の殴り合いの喧嘩の時はこの鉄の塊で相手をボコボコにするのに都合の良い道具でも合った。

 

その頃の通信速度は第2世代で9.6ビット/秒で現在の速度の10万分の1であった。それでも音声通信には十分だった。

 

それが第三世代になりデータ通信が始まると世界は全く変わり高速大容量の通信が必要となり現在に至る。

 

その記事の中で触れていたのは、電波にも色んな種類がありその特性を決めるのは周波数との事。

 

「低い周波数の電波は雨や霧の影響を受けにくく、障害物も回り込んで伝わる特徴を持つ。一方、高い周波数の電波は障害物を回り込まずに直進しようとして反射されたり雨や霧の影響も受けやすいので遠くまで届かない、その為無線通信には適さない」日経ビジネス2017.03.20 No.1883 P107.

 

なるほど、直進性の強い高い周波数の電波が撃墜されてたのだ、でもって日本では余程沢山の中継基地があって電波がリレーのように目的地に届いてたから「雨で撃墜」なんてのは思いもしなかった。ところがオークランドのような田舎では十分な数の中継基地もなく雨も強く高周波の電波を使っていたので、日本の一般市民では考えられないような状況が発生していたという事なのだろう。

 

それにしても通信技術の進歩はまさに世の中を変えていく。

 

時代の変化といえば一昔前は英語とパソコンだった。1970年代の日本では営業をしていて英語の必要性はほぼゼロであった。何故なら余程大手商社でない限り英語を使う需要などなかったからだ。

 

パソコンも同様で1980年代に導入されて「ワープロ」と呼ばれたキーボードの付いてるタイプライターを使うのは秘書室か英語環境で働く人々であった。

 

その頃の優秀な営業スタッフは現在大手企業でカチョーやブチョーやヤクインになっているのだろうが、彼らは英語もキーボードも扱えないから未だ持って秘書に手書きの文章を渡して「メール送ってね」となる。

 

これが80代の人々であればまだ分かるが現在の50代で普通に仕事をしていればキーボードは必須であろう。

 

通信技術にしても何にしても世の中の変化はますます速度を上げている。やだやだとか面倒くさいとか言ってると、あっという間に時代に取り残されていくだけだ。

 

さ、働こっと。



tom_eastwind at 13:13│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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