2017年04月04日

江戸料理読本

***

過払い金返還訴訟を数多く手掛ける弁護士法人大手「アディーレ法律事務所」(本店・東京)が不適切な宣伝を理由に消費者庁から行政処分を受けた問題で、東京弁護士会など複数の弁護士会の綱紀委員会が、法人としてのアディーレと代表の石丸幸人弁護士(44)、複数の所属弁護士について、「懲戒審査が相当」とする議決をしていたことが2日、関係者への取材で分かった。今後、各弁護士会の懲戒委員会が、懲戒の是非や懲戒内容を検討する。

https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0403/san_170403_3628175770.html

***

 

やはりこうなるよな、一生懸命頑張って勉強してやっと司法試験に合格して弁護士になったけど仕事がない。そんな時代に弁護士として生きていくにはサラ金相手の返還訴訟が飯の種だ。

 

返還訴訟が一段落したら次に来るのは医療過誤訴訟だぞ、保険会社は医療過誤保険の整備が出来ていないようだが今後医師会と保険会社がどのような自己防衛手段に出るのだろうか。

 

それにしても弁護士が扱う案件数は年間予想が出来るわけでありそこに大量の新入り弁護士を放り込めば弁護士同士の食い合いになるのは分かりきった結論である。誰もが生きていくのに一生懸命なのだ。そんなところに法律武装した若者を放り込めば後はバトルロワイヤルである。

 

次は以前書いたビデオレンタルの結末だけど最終的にはビデオレンタルというDVD媒体からネットという媒体を使った日本の民放のネット市場進出だろうが、問題は売れる番組を持っているのか?である。

 

***

IT大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)は3日、在京キー局など民放15社と動画のインターネット配信分野で提携すると発表した。スマートフォンの普及を背景に動画配信の市場は拡大すると見込まれている。大量のデータを安定して届けるためのシステムを共同で運営し、態勢を整備する。

https://this.kiji.is/221470082758443012?c=110564226228225532

***

 

ネットフリックスは豊富な予算で自前で番組を作り名の売れた俳優と優秀な脚本で次々とヒット作品を出しているが、それが日本の民放に出来るか?今までさんざん視聴者をバカにしてバカな番組ばかり作ってきた人々がこれから自前で良いものを作れるのか?

 

そんな事を思いつつ日本で買ってきて途中まで読みかけだった「江戸料理読本」を週末に読了した。これは学びの本であり何度も読み返す類ではないが、けどまだ見ぬ世の人々がどのような気持ちでどのような器具を使って材料をどう調理して食べてたかが分かる面白い本である。

 

特に面白いのが江戸時代の料理は上方が味付けも良く江戸は味付けが宜しくないと言う非常に明確な当時の人々の指摘である。

 

食文化が関西であるのは江戸と言っても太田道灌が整備するまではただの泥沼だったわけで、そこに首都を持ってきたけど食べるものがない。だから大阪の佃から職人を移住させたり上方料理文化を持ち込んだりしたのだ。

 

また料理とはご馳走、お客を喜ばせるためでありどんなに奇抜な料理も意味はなくお客の趣味を聴き好き嫌いを聴き味の濃淡を聴きその人が美味しいと思う料理を提供することがご馳走との事。

 

まさにその通りである。昨今のレストランの奇抜な料理に何とかついていって他人が褒めるからと自分が褒めるようなレストランは本当に客の喜びを考えているのだろうか?

 

江戸時代も現代も人によって美味しいものは違うし味付けも違う。

 

興味深かったのは豆腐百珍や大根などの野菜料理の奥深さである。現代のように牛肉や豚肉を食べる習慣があまりなく魚と野菜を取り合わせもあるのだけど、読んでいくと旬の野菜を実に上手く調理して出汁と醤油、味噌、当時すべて手作りだった調味料を料理に合わせて使い分ける様子が出ている。

 

あいにく本にも書いているように誰が読んだ本か分からないし表現が例えば「塩梅とは〜程々によきて〜」など曖昧なので現在の料理本としての参考書として読むには無理があるけど当時の人々のご馳走感覚が理解出来るのは有り難い。

 

江戸時代の江戸の料理屋では魚を切るのにも畳に座り天板のような木の板を和机のように置いてそのうえで切っていたそうだ。それが江戸後期に上方から「立って料理する」形式が導入されて現在に至るとのこと。

 

江戸時代では選び抜かれた材料に最も相応しい調理方法で客にご馳走を振る舞おうとする人々、現代では法律で武装したり視聴者をバカにして自分だけが良ければと言う自分勝手が作る現実。

 

たまには江戸時代の心が伝わるご馳走本を読むのも良いものだ。



tom_eastwind at 17:36│Comments(0)TrackBack(0)諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔