2017年04月27日
天国の扉
いつも言うことだが、ビザは取れる時に取る。これが基本である。準備は6割出来れば即時実行すること。
そして強い意志を持って努力すればこれで成功率を2割増やせる。そしてその時必ず神様はあなたに手を差し伸べてくれる。これで更に2割成功率が増えて結局成功する。
これは何も僕の体験だけでなく多くの人が実生活で体験していることである。人間、大体の事は望めば叶う。叶わない人はその動機が不純か望みが叶わないと腹の底で諦めて努力しない人間である。
「俺、移住したいんだー」と周囲に夢ばかり語ってそれだけで「やった気持ち」になるけど実際には何もやってない。
とにかく日本人の悪い癖は何かをする時極度に失敗を恐れて失敗した時の影響だけ空想して準備ばかりに時間をかけて準備している間は何だか頑張ってる気がするけど、準備が整った時にはすでに状況が変わっててもう間に合わないって事がよくある。
今回の技能移民ルール変更が巷で大きく問題になっている。
今までだと30歳代であればキャリアチェンジでニュージーランドの英語学校と専門学校に通い合計3年程度で卒業して仕事を探すビザを取得して1年以内に仕事を見つけて2年程度働き現地企業からのジョブオファーを得て永住権申請につなげると言う方法だった。
ところが今回の改定(まだ確定ではない、6月に決定する)で上記の道は極端に細くなった。
ニュージーランドの移民法はしょっちゅう改定されており小さな条項ならほぼ毎月、大きな法律でも半年ごとに判断基準の変更、条文改定が今回のように2年に1回はある。
今回の変更の大きなポイントはワークビザを発給する際にオファーされた給料が一定額以上であるかどうかだ。以前はこの給料額の設定が現実的であったが今回の金額設定が高すぎるから雇用者の方が否定的になる。
いくら専門学校を出てもNZの労働環境も仕事の進め方も分からない、英語がネイティブでない人に払える給料ではない。
雇用者からすれば何も知らない外国人にそんな給料払うなら素人でも顔を知ってるキーウィを雇うよって判断になるのは当然だろう。
NZは日本と違って小国家であり仕事の絶対数も圧倒的に少ない地縁社会である。そんな場所では地元民が優先されるのが当然である。
けど、雇われる側からすれば給料が高くなければ永住権申請が出来ない。場合によってはワークビザの延長も不可能になる。つまり今まで使えてた道がほぼ閉ざされることになったのだ。
これで技能移民ビザを扱うビザアドバイザーや弁護士、それに英語学校や専門学校は大きな影響を受けるだろう。ちょうど2004年頃の学生ビザ発給制限がかかった時のように市場から退出する学校も出て来るだろう。
では技能移民は全く不可能なのか?いや、そういう事はない。そこには常に道がある。ただその道を探すのはマタギが奥深い山で獣道や獣の足跡を見つけて狩りをするようなもので都会育ちで山の事を全く知らない人には思いもつかなければ探すことも出来ないと言うだけだ。
「いつも言うこと」と何度も書くが、ビザはほんとに取れる時に取る、これが基本である。6割の機会があれば挑戦すべきである。何もせずに機会を失って年を取って後悔したいか?
神様は忙しい。いちいち地上にいる全員を観ている暇はない。だからあなたから天国への階段を上がって扉を叩かないと彼はあなたが何を欲しているのか気づかないのだ。