2017年05月13日

175ライダーズ

今週もまた弁護士との会議で中国市場の話になる。日本から海外の送金も今は大変になったが中国の場合は政府が強制的に日々新しいルールを導入するのでもっと大変である。

 

以前の中国の両替商の話で「蟻のお引越」を書いたが今週の中国人弁護士との会議でも同様で、いくら中国国内で稼いでも海外に送金、それも投資目的の送金は禁止となっているので余程地方政府と人脈がないと送金不能である。

 

今回の中国人弁護士は中国本土の銀行のNZ進出の際のアドバイザーもやっているくらいで中国政府の上から現場の下のことまでよく知っている。つまり上の政策も下の対策もよく知っている。

 

そこで海外、例えばNZの永住権を欲しがる大陸に住む中国人は様々な送金方法を考えるのである。

 

話を聴いているとこりゃもうドラマですか?みたいな話がポンポン出てくる。例えば日本でも1980年代に流行った絵画を使った資金移動とかごく普通に出てくる。「ありゃいいんだけどな、目利きと人脈が相当広くないと難しいんだよな」とか普通に喋ってるけど、お前弁護士だろってつい笑ってしまう。

 

他にもいろんな話をしたが、やはり彼らは僕ら日本人とは全く発想の視点も規模も異なる。かっ飛ぶような発想であり、その発想はある意味学ぶものがある。

 

ただ何でかなー、やはり彼らのやり方は焼畑農業であり持続性がない。確かに一発で大きく当たるだろうがそれだけであり当たった後は荒廃した土地が残るだけである。

 

まさに麦畑にある日イナゴが大群で襲ってきてそこの麦を一瞬の間に全て食い尽くしてまた次の土地に移動する。食われた方はたまったものではない。

 

やはり日本人の発想としては一つのものを大事に使い続けたい、一粒の麦もし死なねばである。

 

そう言えば3年前の起業家ビザトラブルの時も5年前にビジネスモデルを作ったのは当社であった。

 

当時はNZ政府にとっても利益があり起業家も利益があるって三社一両得ビジネスモデルを作ったのだけど、何時の間にかそのやり方が中国人系列に情報が流れて換骨奪胎で中国人だけが得をするとんでもないビジネスモデルになりこっちが巻き込まれて大変な騒ぎになったものだ。

 

彼ら中国人も僕が作った方法をそのまま実行してNZと言う国への貢献を大事にしてくれれば良かったのに目先をケチってイナゴ方式でやったものだから当時の起業家ビザそのものが廃止された。

 

しかし彼ら文化大革命を何とか生き残った人々からすれば日本人やキーウィのような甘いことは言っておれないのだろう、とにかく自分が生き残ってなんぼ、他人なんてどうでも良い、今目先の自分の生活がすべてって事になるのだろう。

 

NZに住んでるといろんな人種と付き合うことになるしそれに慣れることも必要なのかもしれないが、焼畑農業は僕のやり方ではないなー。



tom_eastwind at 19:45│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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