2017年06月07日

英語の発音

先日のブログで英語の必要性を書いたけど米国の記事で丁度こんなのを見つけた。

 

“Anything is possible when you sound Caucasian on the phone”

http://labaq.com/archives/51883968.html

 

「貴方の電話での発音がコーカシアン(白人)に聴こえたら貴方は何でも出来る。」

 

これってほんとだ。これはニュージーランドでも同様だ。ネイティブとしての英語が使えるかどうか、そしてその英語に教養があるかどうか。たとえネイティブでもマオリの話し方は独特の癖があるし働く業種ごとに話し方が違ったりするので聴いてる方からすればその話し方で相手を判断することになる。

 

先週末もいつも行くガソリンスタンドでプロパンガス(こちらではLPGと言う)とガソリンを入れたのだがLPGを入れてくれてレジで支払いをしてくれたキーウィ白人のおじいさん(65歳くらいかな)と普通に話している積もりがほんとに通じない。

 

品の良さそうなおじいさんなんだけど僕の発音は彼の耳には入らない。「キミの話す日本語は英語に聴こえるけど」みたいなものだ。他のインド系スタッフとかは全く問題なく会話出来てもネイティブと言うのは全く違う。悪気があって聞き取らないのではなく本当に聞き取れないのだ。

 

なので僕は今でもNZの銀シダ、シルバーファーンを正確に発音出来ないのでネイティブの前では使わないようにしている。

 

これは何もNZ英語が訛っていると言う意味ではない。米語だって地域ごとに訛がありそれは地域の個性である。

 

例えば米国人が日本で日本語を学びたいと思った時に大阪で生活をすることが正しいのかと考えるようなものだ。僕ら日本人からすればガイジンはどうしてもガイジンの発音になる。

 

日本語の基礎となる標準語は大阪でも福岡でも学べるし標準語を話すガイジンよりも博多弁で話すガイジンの方が個性があって楽しいものである。

 

実はこれ、僕も日本で米国人と英語で話す時に出てくる。バーのカウンターで隣り合わせて偶然おしゃべりしてるとそのうち米国人が僕に「キミの英語はキーウィ英語だね、どこで勉強したんだい?」「勿論ニュージーランドだよ」と言うと、それだけで会話の話題が一つ増える。

 

日本人の英語の発音が悪いって時に僕が日本人に説明する方法として「たまごとたばこの違い」を使うことがある。

 

何じゃそりゃ?という感じかもしれないがたまごとたばこは大人になって日本語を学ぶ外国人にとって区別出来ない事がある。

 

例えばコンビニに行ってレジの上にあるものを指差して「たまごください」と言ってもレジの店員は意味がわからないだろう。

 

ところが発音している方からすれば何故通じないのか分からない。僕ら日本語ネイティブからすればたまごとたばこは全く違うけど大人になって日本語を学んだ人々の中には発音の違いが分からないし発音出来ないのだ。日本人がBVの発音を区別出来ないのとよく似てる。

 

だから僕がガソリンスタンドに行っておじいさんに「LPG下さい」とカンタンな文字のアルファベッドを発音してもおじいさんには聴き取れず両手でプロパンガスタンクの形を描きながら「これかい?」と聞き返してくる。

 

それほどに発音ってのは悩みのタネである、特に僕のように大人になって英語を学んだ人間には。

 

だから僕はいつも発音では勝負せずに語彙と文章で勝負することにしている。これなら相手が論理で考えてくれるから発音が悪くても何とか理解してくれる。

 

だから英語の勉強を考える時に発音をあまり真剣に悩むよりも語彙と文章構成を考えた方が通じることがある。

 

タバコが欲しくて棚の上を指差してたまごと言うよりも「あの、吸うものください、メビウス」とかやった方が良い。

 



tom_eastwind at 17:39│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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