2017年06月24日

納豆カレー

昨日もカレーの試食会。先週と今週で何回カレーを食べているんだろう。

 

今回は取引先の若い弁護士3人に参加してもらいカレーソース+白ご飯+各種トッピングを試してもらう。

 

この弁護士達は全員が移民であり子供の頃に親に連れられてニュージーランドにやって来て地元の学校に通い大学で弁護士資格を取りシティのど真ん中で活躍している連中である。

 

3人共アジア系で3人共出生地は違うのだが3人共とても賑やかで明るいアジアンキーウィである。なかなかに戦闘的でもあるので気が合いよく一緒に仕事をしている。

 

今日はうちのメンバーも日頃取引している相手なので気軽にいろんなおしゃべりをしながらランチタイムを過ごす。

 

今回のカレートッピングは、チキンカツ、魚カツ、エビカツ、イカリングフライ、ゆで卵、ハンバーグ、茄子、それに何と「納豆」である。

 

実はこの納豆が試食の大きな問題になっていた。おそらく日本人は多くの人がカレー好きであろうがそこに「納豆を入れるなんて絶対にあり得ない!」と言う人が日本人の多数ではないだろうか。

 

僕もカレーは好きだけど納豆はさすがにどうよ?と思ってたら周囲も同意見で「あり得ない!」「ふざけてんのか!」「罰ゲームか!」などと怒ってた。

 

ところが食べブログなどを観ると「意外と旨い!」と高い評価が出ている。でもってココイチカレーのメニューを観たら確かに「なっとう好きにはたまらない、あのネバネバがヤミツキ!」と617円で売ってたではないか。

 

うむむ、いろんなトッピングはあるが流石に納豆が今日出てきたのは俺何か悪いことした?と思ってしまい、向かいに座ってる弁護士たちに「あの、目の前にあるのは日本の納豆だけど、食える?」と聴いたら発酵食品を食べる韓国系弁護士は「全然問題なし、好きだよ」でもって同様に発酵食品を食べる中国系弁護士も「おー、食べるよ」けど発酵食品を食べる文化がないフィリピン系弁護はにこっと笑って「僕は何でも食べるよ」である。

 

目の前の小皿に入ってる納豆は、僕からすればこれをカレーに入れて食べるのは今日じゃないよなって思って、納豆に入ってる小皿にお醤油を垂らしてかき混ぜてそのまま食べた。

 

フィリピン系弁護士は勇敢にも醤油も使わずに「何でも美味しい!」と言って口に入れた瞬間、顔面が一気に漂白してしまいテーブルの紙ナプキンを掴み上げてた。あはは、やはり初心者には無理なのかもしれません。

 

他の二人は食べた経験もあるので何の気なしに醤油を垂らして半分食べて半分はカレー用に残してた。初心者弁護士はそれを観て今度は醤油をドバっと入れて食っていたので「どうよ?」と聴くと、今度はにこっと笑って「美味しい醤油だー!」と喜んでた。あはは、それって納豆じゃないぞ。

 

そうこう楽しく過ごしているうちにメインのカレーが来たので僕は辛さ2のカレーソースを選び弁護士は辛さ3を食べ始めた。

 

最初に揚げ物などを白ご飯の上に載せてその上にカレーをかけるのだが、カレーソースの入ったアラジンの魔法のランプのようなさきっぽの尖ったソース入れをそのままご飯の上にかけると必ずさきっぽからソースが垂れてしまう。

 

なので僕らは深めのスプーンですくってご飯にかけたのだけど弁護士チームはソース入れからそのままご飯にどばーってかけるのでテーブルが汚れる。なるほど、カレーソースのかけ方一つから考えていかんとなー。

 

皆さんの意見を聴くと一番人気なのはチキンカツとハンバーグ。ちなみに一人はハンバーグのことをビーフパテと呼んでた。

 

確かにハンバーグと言うのはドイツのハンブルグで作られていた地元料理でひき肉を焼く庶民料理でこれがドイツ移民が米国で作るようになってハンブルグ式ステーキって事でハンバーグになった。

 

なので日本では普通にハンバーグと呼ぶがその語源を知らない人からすればビーフパテってのもありだろう。

 

それで言えばチキンカツも同様で、チキンは英語、カツは本来カツレツ=フランス語のcoteletteが語源で英語でcutlet(カットレット)、つまり肉の切り身である。明治の日本でカツレツと発音されそれが更に省略可されてカツになって、Chicke-Katsuチキンカツと言う日本語英語になった。

 

そうそう、食事中に中国系弁護士に「中国のどこから来たんだい?」とさり気なく聴いたら意味ありげににやっと笑って「南京だよ」って言われて、こっちもすかさず「あー、住んでる人より多くの人が殺された街だよね」と返そうと思ったが、まあ今日は食事の場なのでやめておこうと普通ににこっと笑って「おう、1300年代には世界の大都市の一つで中国の首都だった事もあるよね」と言ったら喜んでた。

 

彼が僕に「君は中国本土に行った事はあるのかい?」と聴いてきたので「勿論あるよ、香港に住んでた時は中国沿岸部の仕事もやってたから毎月のように広州には出張に行き、上海、大連、北京にも行ったよ」と答えたらまたもにやっと笑って「今の中国は全然違うよ」。

 

そこで僕は「個人的に家族旅行で1992年に北京に旅行に行った時天安門広場に行ったらまだ銃弾の跡が残ってたよ」と言うと今度は苦笑いしてた。

 

これには他の二人の弁護士は全く話が観えないようできょとんとしてた。

 

そんなこんなで楽しい昼食を過ごしたわけであるが7月からは本格的に一般販売を始めるのでもう暫くカレーの試食会が続きそうだ。これが終わったらカレーはもう暫くいいやってスタッフもいたけど、僕としては本格販売が始まったら週に一回は食べに行くようになるだろうな、それくらいカレーを好きである。

 



tom_eastwind at 16:26│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔