2017年07月12日

民度

安倍政権の支持率が急激に低下している。朝日や毎日等反安倍チームの調査だけではなく親安倍政権の読売新聞でも支持率低下だ。

 

その原因としては森友と加計問題であろう。安倍首相が最近蕎麦屋に行って何か簡単なものを食べようとしたら店員に「へい!もりにしますか、かけにしますか?」と聴かれて店を飛び出したと言う冗談が最近出回っているが、それにしてもマスコミとそれに踊らされる民衆とそれを政治利用しようとする野党と、とにかく民度の低さを感じる。

 

森友と加計の問題は基本的に違う政治問題である。文科省の既得利益を政治に取り戻そうとする作業が戦略特区であり特区を進める安倍首相と内閣グループが強力に推し進めるのは当然な話だ。

 

それが政治主導であり内閣が霞が関の人事権を取り戻したのも政治主導で国家運営をするためであるから、これも当然な事である。

 

考えてみれば良い、日本の大企業で各部門が独立して本社に人事権がなく各部門の既得権益を壊すことができないとどうなるか?そういう大企業は現代の世界の中で戦うビジネスには対応出来ず組織変更をするしかない。

 

今の安倍政権が目指すのは内閣主導で国際情勢に対応出来る国家組織を構築することである。

 

なのに野党は怪文書を振り回しマスコミはそれを面白おかしくニュースにして、新聞とテレビ番組しか観ない人々は誰が悪役か分からなくなりマスコミや新聞で書かれた人を何も考えずに悪人にする。

 

だから今国会やテレビで賑やかな前次官等天下りの責任を取って首になった人物であるが何時の間にかテレビでは英雄のような扱いをされることがある。

 

前次官は内閣主導の人事権を行使されて首になった。すると怪文書が出てきた。その怪文書の出所はどこか?

 

普通に考えればマスコミの説明や国会での野党の攻撃も随分理屈の通らない話であることが分かるが、自分で考えることをしない人々は自らマスコミの餌食となっている。

 

問題はそのマスコミさえ記者個人は上司や会社や広告主の言いなりになっており、真実を伝えるよりも自分が生き残ることを優先しているからそこに長期的な政治目的がないという点だ。

 

そして政治家は目先の選挙のみに振り回され、政治家と言いつつ政治を知らず守るべき法も知らず、国会でわいわい騒ぐだけである。

 

本来ならアベノミクスが偽薬だという点で安倍政権に攻撃を加えるべきだった。ところが野党もマスコミもどこが偽薬か分からず放置して何年経っても国民生活は豊かにならず株価だけが上昇して株主と大手企業だけが利益を得た。

 

日銀はバズーカ砲を撃って物価上昇を狙ったが日銀バズーカ砲は元々物価上昇をする機能を持っておらず3年経過しても効果はなく逆にまたデフレが発生し始めた。

 

春闘で一部大企業や公務員の給料は上がったがそれ以外の大多数の人々の給与は上がらず、それどころか正社員を派遣に切り替えて賃金を下げ、正社員でも各種社会保障費が上昇したため経営側も労働者も負担が増えて結果的に賃金が下がっている。

 

このような現実を修正するには本来はアベノミクスの構造改革をやらねばならないが岩盤規制を破壊することは出来ずその意味でアベノミクスは失敗している。

 

しかし今回の獣医学部新設は岩盤規制の破壊でありその意味で正しい政策であった。

 

この正しい政策をあげつらい間違った政策のアベノミクスを放置していては何たる矛盾である。

 

政治は民度に等しい。愚民より優秀な政治家は現れない。自己変化が出来ず自分の頭で考えることが出来ない国家で良い政治が行われるとは、あまり期待しないほうが良い。民度に合わせて自分も沈むのではなく、自分の身は自分で守るしかない。



tom_eastwind at 14:42│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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