2017年08月25日

新世界秩序

今のトランプ大統領のやってることが無茶苦茶だというのは表面的であり実はすべて計算されてとんでもない計画を進めているのかもしれない。

 

わざとアフガンに再度兵隊を送り込んで中東を荒らしたり米国政府閉鎖みたいな事を言い出したりして米国の無策無能を表に出して「ほーら、もう俺を頼るなよ、お前の地域はお前で勝手にやってくれ」として世界から手を引き、米国はモンロー主義に戻り世界秩序を大きく変化させようとしているのかもしれない。

 

世界は三極化される。逆に言えば20世紀はパックス・アメリカーナ、つまり米国が世界の警察として仕切っていた。19世紀が英国である。

 

しかし彼等米英は20世紀の終わり頃から21世紀を予想して自分たちは警察の役目を降りて各地ごとに地域政治と経済を運営させるほうが自分たちにとって利益があると判断したようだ。

 

20世紀は戦争で稼ぐ時代であったが米英奥の院では21世紀は自由経済で稼ぐほうが持続する社会=自分たちが持続して稼ぎ続ける事が出来ると考え、尚且つ戦争好きな人々よりも自由経済好きな人の数が増えて最終的に自由経済派が内部勝利したのだろう。

 

では三極化とは?南北アメリカ大陸が第一。欧州が第二。アジアが第三である。それぞれの地域がそれぞれに運営してくれ、米国はもう口を出さないしても出さない。

 

アジアの新秩序はアジアで決めなさい、どこが支配してもいいけど経済の自由化だけは他の地域(二極)と自由貿易やってねって話だ。

 

そこで問題になるのは日本の立ち位置だ。

 

アジアで超大国は人口比で言えば中国とインドである。経済は現在は中国と日本だ。軍事力で言えば現在の日本は空戦や海戦は中国と戦えるが第四兵力であるネット空間では中国のほうが勝っているだろう。

 

そして日本は外交に弱い。本来やるべきはASEAN諸国を一つにまとめて中国を大陸の中だけに押し込めてASEAN諸国が真珠のように繋がって中国を押し込めるべきだ。

 

しかし今の日本外交にそれだけの力があるのか?これは正直言って、ない。結局頭の良いサラリーマンで勤務場所をコロコロ変えて専門分野も100年の長期視点も持たずつつがなく勤務をして退職したら安定した生活を得たいから働いているだけの人間である。

 

ところが中国は違う。100年の計で思考する。仕事を失敗したら次がないから一生懸命考える。そして外交の延長が暴力であることをよく知っている。だから相手は何でもゴリ押しして軍隊をすぐに出すし必要であればASEAN諸国をカネで一本釣りして真珠の紐を叩き切るような真似が出来る。

 

そうなると日本一国で中国を封じ込めることは出来ない。真珠の輪を切られてしまえば各国はバラバラになり結局中国にすべて一本釣りされて日本は孤立化する。

 

そんな時に日本はどうするのか?中国という国は対等という事は考えない。自分より強いか弱いかだけだ。中国が対等と言うのは相手が中国より確実に軍事的に強い場合だけだ。

 

では中国の足元にひれ伏すのか?それとも防衛戦争では中国海軍と空軍に絶対負けないだけの軍備を備えて核爆弾を保有するか?

 

世界の三極化が起こればその時日本は米国の核の傘から出て自前で核武装をして空母群(強襲揚陸艦)を強化させて何時でも上海や天津に上陸出来る体制を作る必要がある。

 

世界の三極化、新世界秩序は近い将来、10年以内に起こるだろう。その時に非武装都市とか眠たい事言ってたらそれこそ100年の計で中国に支配されて日本が作る基礎技術は全て中国の支配下になる。



tom_eastwind at 18:44│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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