2017年10月02日

ランチミーティング

もう10月だ。一年の内3半期が終了した。残り3ヶ月で今年も終わりって事はこれから3ヶ月もやること満載って事である。

 

月曜日に出社して朝会議やって、会議後にはもう一つちっちゃい会議やって細かい事を決める。

 

元々ぼくは会議が好きではないし皆もそれは知っているけど、最低限の打ち合わせは必要である。だから時間を節約するために昼食会議をよくやるのだけど、最近よく行くのがシアター裏のレストラン街である。

 

古くからオークランドシティを知る人からすればほんと、ここ数年のシティの「今日はどこで食べようかな?」って楽しみはあり得なかった。選択肢がないのである。それが今はほんとにお店がたくさんあって更に次々と新しい店が開店して、昼食選びが楽しめる。

 

そんなん日本では当然、ってのは分かるけど、シティって10年前は完璧に選択肢なし、5年前でも少し歩かないと店ないし状態で、けどこの3年で一気に変化したのだからすごい。

 

とにかくシティで歩いて10分の範囲内に楽しめる店がどんどん増えているのだから当時を知る人々からすれば隔世の感である。これが街の発展と言う事なのだろう。

 

そんな中で今日もランチミーティング。議題が3つくらいあって少人数で飯食いながらささっと議題を並べてささっと問題点を確認してささっと方向性決めてささっと担当決めて最後に「あー、昼飯旨!」となる。

 

元々NZではランチミーティングが主要な社外ビジネス会議である。夕食接待と言う発想がないこの国ではシティで仕事をする時は昼飯を食ってワインを飲んで2時間くらいしっかり話しこむのが一般的である。その代わり夜は家族の時間だから夕方5時になればきっちりと自宅に帰る。

 

もちろん僕ら日本人は昼間に酒を飲む習慣はあまりないからお茶やコーヒーであるが、それでも会議を兼ねているので1時間を越すことはよくある。

 

昭和の福岡では昼飯一時間で最初の30分が飯、次の30分が喫茶店でタバコ吸いながら新聞読むってのが多かったな。あの時その光景を観て「何て非生産的だ」と思ったものだ。

 

それに比べればシティのビジネスマンの仕事の進め方は効率的かどうかは別として昼食時間は30分以内、ほんとに食うだけ。その代わり仕事なら2時間ランチもOK。だらだらとエロ新聞読んだりしてないからその分だけ仕組みとしては良いと感じる。

 

今抱えている案件も実によりどりみどりであるが、今朝は訴訟を得意とする弁護士と打ち合わせをやったのでその件の報告がランチミーティングの中心である。

 

この仕事をやっていると本当に様々な弁護士との会議が出てくる。

 

ビザ、不動産、ビジネス売買、株式取得、M&A、どれを取ってもすべて弁護士や税理士が必要なので彼等の英語についていくのは大変であるが彼等もこちらが移民一世と分かっているので英語についてはある程度妥協してくれる。

 

けれど本題に入れば相手に伝える事は出来る。流暢ではないし現在形と過去形しょっちゅう間違えるけどこちらの考えていることは相手に確実に伝わっているのは相手がその後に作る手紙を見れば分かる。

 

今回の案件は既に何度も繰り返しやった案件で、こっちからすれば「またやんの?また負けるよ」案件である。すでに3回弁護士を変えているがすべて撃墜されている。今回で4回目であるが、まだ飽きないのか?

 

他にもフィンテック関連のNZと日本の間の法的問題点も俎上に乗る。二国間の法律ってインターネットの世界ではすぐに飛び越えてしまうから本当に注意が必要である。

 

ある人は軽く考えて一線を踏み越えてしまうしある人は完璧国内主義になって折角の機会を失っている。しかしどちらが良いかと言えば「分からない事に手を出さない人々」である。

 

その意味で日本人は賢いと思う。子供の頃から金融を学ばずに挑戦をせずに真面目に働く道を選んだ人々は給与を得て貯金をしてそれを子供に残した。無理に株を買わず投資不動産に手を出さず実直に働き子供に教育の機会を与えてその為にお金を遣った。

 

そんな人達を石油ショックとかバブルとか何度も大津波が襲ったけど、結果的に生き残ってきたのは真面目に働いている人々だった。

 

そういう人たちの為に仕事をしよう。



tom_eastwind at 23:46│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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