2017年10月10日

現金入金

明日から日本出張だ。スーツのズボンが蛇腹になるなと思ってたら古いお客様から助言あり。今のスーツは復元性が高いのでクリップハンガーでズボンを逆さに釣っておけばシワが伸びるそうだ。

 

他にもいくつか教えてもらったが、有り難い。移住のことは分かるけどズボンのシワの伸ばし方は分からない。そこで本職の方に教えてもらえば本当に助かる。こっちに来て本職やれば僕らオークランド在住の日本人も随分助かるのだけど。

 

そう言えば前回の日本出張で汚れたジャケットをクリーニングに出すと5日くらいして返ってきたが「あなたのジャケットの汚れは現在の技術では落とすことは出来ない」と但書付きが付いてた。そんなもんなんだよね、まだまだオークランドはサービスレベルが低いのが現実である。

 

でもって今日は銀行の話。今日は銀行に新しい規則が導入されて色々と署名が必要で、その関係でシティの銀行を3つ回って3時間位過ごした。そこで観てきた事。

 

「銀行窓口で現金を入金すると現金取扱手数料を頂きます」なんて言うと「そりゃそうだ、振込とかでしょ」と思うかもしれないが、NZでは自分の口座に現金を入金する時も一定額を超すと手数料がかかる。

 

NZでは日本の本州の広さに約450万人が住んでて人口密度が低い。ネットバンキングが主流であり銀行窓口が次々とATMに変わって銀行の人員はどんどん削減されている。

 

そんなところに大量の現金を持ち込まれていちいち数えるのだって人件費がかかる。おまけに現金を与れば金庫に入れる必要がある。金額の再確認をする必要もある。そんな手間をかけるビジネスなら手数料をもらわないと合わないって発想である。

 

特に最近はCRS(共通報告基準)が各国で始まりNZでも銀行窓口でのマネーロンダリングチェックが厳しくなった。

 

1101日からは更に新しい規則が導入される。今までは1万ドル(約80万円)以上の現金入金については身分証明書の提示が求められたがこの日以降はすべての現金入金に身分証明が要求される。

 

自分の口座にお金を入れるのに多額だと手数料が取られおまけに自分の身分証明を見せる必要がある。全く一昔前じゃ思いもつかなかったような規則変更である。

 

しかし今はOECD加盟国を筆頭としてマネーロンダリングを名目とした個人預金把握から海外送金規制強化、過去の送金記録を引っ張り出して「これ、何だ?」と言ってくる。

 

多くの方は例えば1年前に送金した時に何も言われなければOKと思っているが、税金は忘れた頃にやって来るであり1年前の記録を基に「お尋ね」が来るのである。

 

そして銀行窓口でも現在利用中の口座でも何か手続き変更をしようとしたら今まで聴かれた事もなかった国籍が聴かれるようになった。相手を観て純粋なキーウィじゃなさそうだと思ったら窓口で「あなたの国籍はどこですか?」と聞かれる。

 

そこで「日本です」と言うとすかさず申告書類が出て来て「あなたの納税国はどこですか?虚偽申告は違法です」に署名する必要が出てくる。まあ実に手際よく一気にガチガチにやってきたもんだ。

 

世界の政府が一致団結して自国の資金の封じ込めに走っているのがよく分かる。けど僕が一つだけ安心しているのは、これは今だけの話って事だ。

 

つまり今までは世界中の政府、特に欧米で大企業が節税を行いスターバックスが米国企業なのに米国で殆ど納税してないとかアルカイーダが資金調達にトンネル企業を使って海外送金をするとかで政府が後手に回ってたので、世界がテロリストへの反撃と同時に自国企業への締め付けを開始して各国が手を組むようになった。

 

けれどいずれどこの国も気づく。「あれ?スターバックスがこっちで納税してくれればこっちが儲かるじゃんか、米国の言いなりになる必要もないじゃんか」と「こっちの政府」は自国に有利な税制を導入する。

 

すると国際企業はその税制を利用して合法的に節税する。米国は怒るけど北朝鮮相手のような軍事行動を起こすわけにはいかない。

 

そうなると今までOECDで仲良くやって来たと思ってた政府同士が実は根本的に競争相手であるという事に気づくのだ。そこでOECDの仕組みは必ず崩れる。

 

今は一時的に政府グループが民間を上回っているがいずれ政府間で競争が起こる。その時を待って今は雌伏の構えに入っておくべきだろう。



tom_eastwind at 23:24│Comments(0)諸行無常のビジネス日誌 

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