2017年10月17日

風が吹けば官僚が儲かる その2

文部科学省が自分の利権確保のために弁護士業界を振り回し、正義の味方だと日頃威張ってる弁護士もその勢いに乗って自分の利権を振り回して、それで潰されたのが消費者金融業界である。

 

消費者金融は稼ぎに稼いでその割に財務省の命令を聴かず自分勝手にやってたから役人からすれば面白くない。

 

文部科学省は天下り利権を確保したい、財務省は苦しむ銀行に餌を与えたい、ならば弁護士増やして法務省を使ってサラ金業界OUTの判決を出させてサラ金業界を銀行に乗っ取らせる。

 

これで財務省はサラ金が貸出総額規制を受けるのに対し銀行はサラ金ではないので規制対象外として消費者金融会社を買収してカードローンを始めて実質サラ金業界を引き継いだ。

 

日本のマイナス金利状況でもサラ金やれば利益はでかい。財務省、法務省、文部科学省、皆さん美味しい思いをしているし弁護士も銀行も救われた。唯一潰されたのはサラ金業界であるが、その代表格である武富士は相続裁判で勝ち、戦後初めて税務署を赤字にさせた「憎いやつ」である。

 

けれど弁護士が生まれてサラ金業界相手に飯を食えててもそれは今だけだ。何故ならサラ金業界はすでに潰されておりこれからさきの長期的な飯の種にはならない。

 

では次は何か?個人相手の弁護士が狙う次の目標は医療過誤である。ここは確実に儲かる。医療は医者が努力をすればするほど患者に有利になる仕組みがある。つまり真面目であればあるほど弁護士の食い物にされる可能性が高いのだ。

 

「医は仁術」と思う医者ほど苦労をする時代が来る。頑張って医師免許を取って開業して患者のために一生懸命頑張ってもある日のちょっとした過誤のために一生を奪われる。

 

これに対して霞が関はどう動くか?これもまさに「風が吹けば官僚が儲かる」である。日本医師会が業界として弁護士とどう戦っていくか?医者と弁護士の姿勢次第で医者を守りもするしもしくは医者を潰しもする、どちらにしても官僚の利益次第である。

 

官僚は国家天下を考えているのはごく一部であり多くの官僚は自分の保身のみを考えている。東大法学部を卒業した人々は天下国家の為ではなく自己保身の為に医者も弁護士もサラ金も食い物にする。

 

日本では「真面目に働いていれば良い」と言う考え方があるが、それは官僚には通用しない。官僚は文鎮の上に乗っかる頭でありその下は完璧に横一列、誰も逆らってはいけない。

 

「真面目に働いていればよい」のではなく「お上の言うことを聴いていれば良い」のが日本では正しい判断なのだ。その判断に従わなかったサラ金業界は弁護士と法務省によって潰され財務省主導で銀行に乗っ取られそして腹をすかせた弁護士は次の目標として医療過誤を狙う。

 

これから若い弁護士が病院に通う事が増えるだろう。救急車で運ばれた患者のベッドに殊勝な顔をして弁護士の名刺を渡して「どうですか?何かお手伝い出来ることはありませんか?相談無料ですよ」とやる。

 

次は医療過誤で悩んでいる人々をネットで見つけては「相談無料ですよ、どんなお医者さんにかかったのですか?」と突っ込み「セカンドオピニオンを取りませんか?」とやる。

 

この市場は飯の食えない弁護士にとってはでかい。訴えて着手金は確実に取れるし訴訟で勝てば成功報酬として40%くらいは取れる。

 

しかし官僚からすればそんなのはどうでも良い話である。下々はそれなりにやれ、で終わりだ。

 

医療業界は本当に医師会を中心に自分の身を守る方法を作っておかないと各個撃破される。何せ飯が食えない弁護士というのは思いもつかない刀で切りつけてくるのだから。人を性善説で考えても意味はない。



tom_eastwind at 15:33│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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