2017年11月10日

人生を楽しむ角度

今日あるスタッフと話してたら「今年はあんまり楽しくなかったな」って感想。11月に入り残り後2ヶ月足らずとなるとやはり来し方を振り返っていろいろと考えてしまうようだ。

 

けれど僕からすればそのスタッフにとって今年一年と言うのはとても幸せだった年だと感じている。

 

何故ならその人の子供はすくすくと成長しており親とも会話が成立している。世間では子供が親を殺したり親の言うことを聞かない子供がパーティの場でもゲームばかりしてそれを制御できず周囲に苦笑いする親がいるが、そのような家庭に比べればずっと幸せである。

 

何故ならその人は体力的にも健康であり毎日自分の足で歩けるし車の運転もできる。世の中には怪我や病気で動けないとか痛風で足を引きずっている人もいるのに、そう考えたら何と幸せなことか。

 

何故ならその人は両親や兄弟等の家族にも恵まれており毎日楽しく会話も出来る。世の中には家族と生き別れになったり相続を巡って大喧嘩になり一生の縁を切ったなんて話もある中で恵まれた話ではないか。

 

世の中そうやって考えれば、まずこうやって生きていること、健康であること、家族が幸せなこと、それだけで幸せの90%以上は確保したって言えるのではないか。

 

勿論上を観ればきりがないよね。豪華な住宅、華やかな生活、ブランド品を身に着けて極上の食事をして。

 

けどその豪華な住宅に住んでる人は幸せなのか?もしかして家族もおらず一人で寂しく生活しているんじゃないか?

 

華やかな生活をしているけど実は誰も周りの人を信用出来ず、自分がお金がなくなった瞬間に周りの人は一斉にいなくなり誰も私を褒めてくれないし煽ててくれない、金だけがすべてだってのに気づくのにとても恐れている。

 

ブランド品や極上の食事だってこっちがカネ払っているうちに自分でのぼせ上がってるだけで素直な素の自分に戻ると実は人間としての中身空っぽで誰も相手にしてくれない。

 

そんな事を考えてみれば、人間にとって大事なのは何かって自然に観えてくる。

 

自分の立つ位置を総合的に考えて、今持っているものと持っていないもの、今年失ったものと今年得たもの、そういうのを比べてみると実は今年ってすごく幸せな当たり年だってというのが分かるはずだ。

 

よく例えに使われるコップの中の半分の水であるが、幸せって「足るを知る」なのである。

 

足るを知り今の自分が持っているものを考えればどれだけ幸せか。

 

人生を楽しむって、どの角度から観るかで全然答えは変わるけど、自分がその主体であることに変わりはない。

 

ならば自分がより自分の人生を楽しむために楽しい角度から自分の生活を観てみればどうだろうか。状況は何も変わらないのに突然頭の上の黒い雲が消えて青空と涼しい風が吹いて自分が笑顔になるのに気づくから。



tom_eastwind at 09:56│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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