2018年01月03日

沖縄と尖閣

日本のテレビ番組で元旦にお笑い芸人が随分と無知な発言をしたようでそれが中國にまで飛び火しているようだ。

 

「尖閣諸島が侵略されたら白旗を挙げて投降する」とか基本的な軍事知識がないし政治的視野がないので、これは完全にプロデューサーに台本貰ったなってのが観え観えである。

 

また中國に沖縄を割譲要求されたら素直にする、何故なら沖縄は昔は中國領土だったとかが理由である。

 

歴史誤認と言うかここまで来れば無知にしか過ぎないので知らん振りしておいたが中國がこれを利用し始めたのでこれは放置のままではないかんなと思い意見を書くことにした。

 

まず最初の問題は現在におけるトーク番組や討論番組は既にプロデューサーの結論ありきのバラエティ番組作りであり議論の中で何かを作っていくと言う趣旨ではなくなっている事だ。

 

なのでバラエティ番組で発言されたことをそれほど真剣に取り上げる必要はない。それは発言者がお笑い芸人でも大学教授でも同様だ。何故ならお笑い芸人は知識のないままカネのために台本だけ読まされており大学教授は知識がありながら自分のカネのために台本を読まされているだけで基本的にはどちらも議論はしてないのだから。

 

上記を基本として具体的な事実に入れば、まず近代法治国家では「他国を占領しない」と言う大原則があり例え現在人が住んでいなくても国際法上日本の土地として認識されている場所に他国が侵入することは出来ないと言う事である。

 

過去の古文書を取り出して「ここは大昔当家の領土だったのに取られたから今取り返す!」なんて理屈が通るようになれば、ドイツとフランス国境などもう一回全面戦争やらなくちゃって話になる。

 

だから第二次世界大戦後は「いまあるがまま」の国境を世界中で守りその上で話し合いで片付けようという合意がある。もちろん守らない国もあるがその場合は国際連合に依る制裁を取るようになる。

 

まず尖閣諸島は歴史的に一度も中國の土地ではなかった事は歴史的事実であり古文書でも明確である。中國にとっては沖縄よりちっこい岩の塊のような島など元々視野に入っていなかったのだ。

 

もし中國が尖閣諸島を占領すればそれは主権国家である日本が主権を手放した事になり最早主権国家を降りる、それは尖閣以外についても権利放棄をしても許されると言う理屈になる。

 

なので日本が沖縄及び本土を含む国家主権を維持するためには外敵と戦うしか無いのだ。沖縄のきれいな砂を中國観光客が持って返っても何も言わないが土地を持っていくのは違う次元の問題なのだ。

 

そして沖縄だが、この国は元々独立国であり日本及び中國との貿易で栄えていて日本及び中國両国家に朝貢をしていた。当時は日中どちらも沖縄が朝貢と言う態度を表せば何も言わなかったし実質的支配もしなかった。

 

これが変わったのは中國が鎖国政策に入りつつある時期に薩摩藩が琉球を領土に編入させた時点である。それから約500年、沖縄は日本領土になり1945年以降は米国支配下にありその後また日本に返還された。

 

だからこのお笑い芸人が沖縄についてその帰属を語るならば本来は「独立させよ」である。

 

本人は「沖縄は戦後基地を押し付けられた」等と言ってるがそれはまさに木を見て森を見ず、どこかの中途半端左翼に飲み屋で言われたような話である。

 

その話をするなら琉球併合から薩摩藩による支配、そして地元方言を使われると本土から来た兵隊が何を言われているか分からないから治安維持の為方言の使用禁止、その後は名前を日本風にするようになど、民族自立抹殺計画を進めていたのである。

 

第二次世界大戦中は大本営を守るためだけに不沈空母として米上陸軍と戦闘させて時間稼ぎ、挙句に玉砕命令を出して民間の人々と共に殺した。

 

玉砕当時は慶良間列島、玉城、豊見城、あちこちで人々が手榴弾を持って集団自決してその当時の資料は今も沖縄の資料館に残っている。

 

だから中國が沖縄に興味を持つ前に本来は日本政府が沖縄を自治政府にすべきなのだ。そして経済特区の業種を更に広げて東南アジアのハブ地点として今後どう自立発展していくかを考えるべきなのだ。

 

ところがこのお笑い芸人は「元々中國のものだった」とか「返せばよい」とか、基本的な古代歴史も知らず近代において沖縄がどう扱われたかも知らず、今目の前だけで言い切っている。

 

それがまあ番組プロデューサーのやりたい事であれば、つまり視聴率を上げたいだけなら良いが、今回のように中國に飛び火をするとこれは状況が変わる。中國は常に情報部が情報線を戦っており、日本に対しても毎日自分の碁石を打ち込める機会があれば必ず打ち込む。

 

今回のお笑い芸人、自分がどれだ国益を損ねたかは何も考えていないだろうな、ただ自分がこれで後3ヶ月位は番組に出る機会が出来た、くらいなのだろう。しかしこれが朝日新聞の捏造問題のように日本の将来に波紋を投げかけるようであれば、お笑い芸人とその背後にいるプロデューサーともに売国奴の戦犯である。

 

と思いつつどこのテレビ会社かと思ったら「テレビ朝日」。あたたた、である。



tom_eastwind at 10:43│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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