2018年01月11日

ホテルとコンビニ

僕が日本に出張してホテルにチェックインして真っ先にすることが近くのコンビニでの買い物だ。

 

フルーツパック、サンドイッチ、カップ麺、2L南アルプス水、おつまみ、ゴルゴ13、ローソンならチキンとか焼き鳥、時にはのり弁当。ホテルに持ち帰るのはあまり格好良くないけど部屋での生活必需品である。

 

何せ一日仕事をするとかなり疲れるからレストランに行くのも億劫だし一人で飯を食っても仕方ない。ルームサービスでスタッフが部屋に入ってこられるのも身繕いしなくちゃいけないので面倒だ。

 

それならば仕事が終り風呂に入って体を伸ばしてソファに転がって一人で焼き鳥とかのり弁当食って水をがぶ飲みする方がずっと気持ち良い。

 

けどホテルの中でショッピングバッグ持ち歩くのもあんまり品が無いよな、そう思ってたら最近はコンビニOKなビジネスホテルが増えてきた、てかコンビニ併設なホテルになっているのだ。

 

だから冷蔵庫は最初から空っぽでコンビニの買い出しをお待ち申し上げます状態である。

 

例えば平均的なセブン-イレブンの日販が60万円でファミマが40万円でもホテル内にレストラン代わりにファミマ作ればセブン-イレブン並の日販が取れて、そしたら宿泊部門は低価格でもきちんと利益が取れて料飲部門(コンビニ)も利益が取れて直営レストランを持たないから固定費も人件費も不要である。

 

そして部屋に電話を置かなければ初期投資も安く収まるしテレビを置かなければNHKにカネ払わなくて良い、ましてや新聞なんて宿泊客がネットで読むから不要、そう考えればビジネスホテルの固定費が大幅に減額出来る。

 

まさに時代の変化に合わせた宿泊業の変化である。

 

旅館とかホテルの歴史を観ると常に時代に合わせて変遷して来たのがよく分かる。宿泊業は時代を常に反映していると感じる。

 

元々日本でも江戸時代の宿は温泉地の旅館は別にして移動と出張のための旅籠は雑魚寝が一般的であった。馬込、妻籠などに行けば細い街道沿いに雑魚寝の旅籠が並んでいたのが分かる。

 

貴重品は身体に巻いて火鉢の近くにごろ寝して朝起きれば草鞋を履いて次の宿に向かう旅人たち。こう考えれば江戸時代も今もビジネスマンも多忙に違いないが時代の変化は宿の変化に直結している。

 

そう言えば最近はカプセルホテルも大きく変化しており飛行機のビジネスクラスやファーストクラスをイメージした作りのカプセルも出てきている。簡易型旅館なので鍵はかからないが、飛行機のビジネスクラスだって鍵はかからない。

 

格安な値段で狭いながらも快適に過ごせる設備が整っており男女区別されているから不快な思いもしなくてよい。よく考えた仕組みである。

 

顧客視点から観れば携帯電話が発達した現在、部屋に固定電話は不要である。新聞も時代遅れ。レストランがなくても安くて美味しいコンビニでドーナツとコーヒーで十分。そう考えるとこれから宿泊業界も二極化していくと思う。

 

徹底的に顧客視線で合理化して安全な滞在と安い宿泊費を追求するホテルか、長期滞在を前提としてホテル内で会議を行い顧客と食事をして仕事を完結させる「旅先のオフィス」となるホテルとするのか。

 

いずれにしても旅行業にとって宿泊業は切っても切り離せない業界であり今後の動きは大変興味がある。

 

ホテルとコンビニ、1970年代に北海道のホテルを予約するのに往復はがきを送ってた時代を体験した者からするとまさに隔世の感があるが、それが時代の変化と言うことだろう。少なくともコンビニは日本在住の日本人以上に海外から訪れる人々にとってはまさに魔法の玉手箱みたいなものだという事だけは知っておいて損はないと思う。



tom_eastwind at 16:38│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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