2018年01月15日

蛇口と水槽

会社は先週木曜日に再開したが取引先もまだ開いておらず年末年始の郵便やデスク周りの片付けが中心であった。仕事本体は年末年始に関わらず継続しているので会社が再開したと言う違和感はない。

 

でもって今日の月曜日は久々にスーツに袖を通してネクタイして取引先訪問と会議だったので久しぶりに仕事感ありだ。

 

去年後半から行っている日本企業によるNZ企業の買収案件で取引先と色々打ち合わせ。こういう仕事はシンジケートであり誰がボスって事にはならないけどシンジケートのトップレフトに立つのは誰かってのは決める必要がある。

 

だから今日の会議でも誰がどこを担当するのか決めるんだけど、仕切るのはどうしても当社になる。現在のニュージーランドにおいて当社の立場は水道の蛇口、地元チームは水槽(シンク)であり、彼らは水槽にたまった水をどう適正に分配するかを考えるのが仕事だ。

 

僕の仕事はどれだけの水をこの水槽に流し込むかでありこちらでシンジケートの様子を見ながら判断することになる。今までも水をいろんな水槽に流し込んできた。

 

2017年の日本は景気が良かった。大企業は利益を増やしビットコインはロケット上昇し日本の大企業は内部留保した資金をどこに使うかと考えている。

 

2017年の日本が円安株高で金利が低いので2018年には円キャリートレードでまた使おうぜって話も出ている。ビットコインはまだまだ伸びるって話も賑やかである。

 

ただこういうのは通貨の投機であり実業への投資ではない。目先のカネは稼げるがそれが人々を幸せにするのかな?

 

例えばニュージーランドで豊富な資源を日本で適正価格で販売する。それが水でも樹木でも空気でも良い、日本に住む人々を幸せにさせて適正な代価を頂く。

 

販売する仕組みはキーウィが作るけどその開発資金を日本企業が拠出して日本企業は配当で利益を得て地元キーウィはビジネスで事業利益を出す。こういうのをNZ移民局もスタートアップビジネスとして応援している。

 

こうやって雇用が生まれて若者が社会進出出来る。

 

投機のような金融ビジネスはどうしても少数の人々だけのゲーム場になってしまい、社会成長とは言えない。

 

キーウィのビジネス仲間とも買収案件を話しつつ、今の日本のビットコインブームは雇用を生むのかなって話になった。

 

明治の渋沢翁は株式会社をよく理解しており会社の存在価値をその社会的価値に置き換えることが出来た。曰く「利益は機械の油かす、大事なのは社会への奉公である」。

 

まさにその通りである。企業が社会に存在する価値はその企業がなければより良いサービスや商品を受け取れない人の為であり、もし企業がサービスや商品提供が出来なければ退場すべきである。中途半端に政府の補助でゾンビーのように生き残ってしまえば、逆に健全な企業が迷惑を被る。

 

雇用を生む。顧客が幸せになる。企業が発展して更なる雇用と顧客を創り出す。その為に企業は常に「今人々が何を求めているか」を理解して商品化する必要がある。

 

それもその商品が人々を幸せにするのかも大事である。いくら商売と言えど麻薬を非合法で売っちゃダメでしょって話だ。

 

だから必然的にビジネスの範囲は限定していくことになるが、それでも十分夢はある。NZのような小さな国でも日本向けに売れるものはたくさんある。大事なのはそのすり合わせである。

 

NZにおける雇用と企業成長を考える。今日も取引先の会議室であーでもないこーでもないとか話しつつ、何か次に繋がるものはないかと考える一日であった。



tom_eastwind at 21:27│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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