2018年01月25日

NISAとIDECO

昨日からの寒波であるが今朝の東京は晴れで−3.5度。だから富士山が実に綺麗に観える。夏場だと富士山はあまり見えないが冬場は空気が透き通っているし今日のような大雪や大雨が降った翌日の富士山はほんとに綺麗である。江戸時代の人は日本橋からもこの富士山を観ていたのだろう。

 

今朝は電車運転は見合わせが出ており平日なのに大変だな、本当に東京って雪に弱いのを感じる。これでは今日もタクシーが混雑するぞ。

 

そう言えばタクシー乗り合いサービスが国交省の肝いりで昨日から始まった。同じ方向に向かう乗客がアプリで申し込むと順々に乗客を拾い順々に下ろすことで運賃が安くなるという方式。

 

なのだけど、大雪とか地震時なら緊急避難として使うだろうけど普段タクシーに乗る人は自分の時間を大事にしたいわけでタクシーと言う隔離された空間で仕事を考えて移動時間を短くする事で一つ余分にやることが出来る。費用対効果で考えれば乗り合いサービスを利用する人が増えるかな。

 

大体において役人が民間ビジネスに口を出すとろくな事はない。何故なら自分でリスクを取って経営した事がないから失敗しても責任を取ると言う恐怖感を持たないので雑なビジネスモデルを作ってしまう。

 

そんな事を考えながらニュースを観ていたら今度はNISAIDECOが本格的に始動するぞ!って政府宣伝。

 

NHK街角のインタビューでは「あまり投資が分からない」とかの意見を集めているがそれはそうだろう。

 

NISAは個人の小口投資であり日本政府の目的は一般市民が銀行においている預貯金を株式市場に転用することで株価を上げる事だ。決して一般市民の利益を出すためにやっているのではない。損をさせる事が前提なのでその分税金を安くしますよとやるのだ。

 

IDECOは個人型確定拠出年金である。つまり払う年金額は決まっているけど将来いくら貰えるか分からないよってことだ。戦後の日本では公的年金は受領額が予め分かる仕組みだったがこれからの年金は将来いくら貰えるかは本人の運次第って仕組みだ。

 

官僚が日本株式会社のトップに立つのなら経営能力のある、リスク管理が出来る人材が必要だけど、どちらの能力も民間の現場で働かない限り身につかない。だから本来なら民間の叩き上げを官僚組織に入れるべきだが実際に官僚組織は完全に閉鎖された組織であり民間を入れてもその意見は反映されない。

 

今は安倍首相と菅官房長官が官僚から政府へ権力を移しているわけで、それなら日本株式会社のトップを政府にして時の政府が民間の叩き上げをどんどん採用して彼らを官僚組織のトップに持っていくとか官僚組織の上にアドバイザーとして政府から派遣された民間人が一時的に官僚組織の意思決定に少なくとも民間の知恵を提供することが出来る。そしたらNISAIDECO等ではなくもっと魅力的な商品を作るだろう。

 

NISAIDECOを国民の啓蒙と言うのならまず小学校時代に簡単な社会経済の仕組みや株式市場とか資本主義って何だ?と言う事を教えるほうがずっと効果的である。そうやらないのは一般国民が本気で経済を理解すると現在の政治の馬鹿さ加減がばれるからだ。

 

民間活力を導入するため、例えばニュージーランドでは官僚と民間の交流はごく普通である。市役所や政府の高級なポジションが普通に一般公募する。

 

フランスでは官僚と政治家が入れ替わってみたり米国では昨日までウォールストリートで働いてMBS売ってた民間人がリーマン・ショック後にFRBに転職してリーマンショックの後片付けをしたりする。そりゃそうだ、事件起こしたやつが事件の事は一番良く知っているのだから。

 

タクシーの相乗り程度の案はおそらく大手タクシー会社が大学の同級生である国交省担当者に持ちかけたのだろうが、これは失敗しても国民に大きな問題はない。けどNISAIDECOはそういう訳にはいかない。NHKの街角インタビューでも「よくわからない」と言うくらいだ。投資の鉄則は、分からないものは手を出さない、である。



tom_eastwind at 20:15│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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